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ルツェルン・ピアノ音楽祭(続き):フィナーレはやはりアルゲリッチで!

インフルで今回の音楽祭すでに二回のステージをキャンセルしていたアルゲリッチさん、音楽祭の最終演目ベートーベンのピアノ協奏曲第一番にはラスボスとしてご登場!

豪州からはるばるスイスまでやってきた甲斐がおおありでお釣りまできた感じ。

最終公演は彼女の弾き方がよく見える座席を取っていた。生まれて初めて彼女の演奏を聞いた1981年中1だった頃以来、「彼女を生で近くから見たい」という夢がついに実現した。

演奏の方は「素晴らしい」の一言。彼女は手品師、軽業師のように音楽を紡ぎ出す。ハーフタッチや左右のペダルを使いながらピアノは完全に彼女の支配下に。
とりわけ終楽章中間部の短調の主題では強弱つけて遊びながらアクセント宜しくスイングしまくり、こちらも大いに楽しませていただきました。

この音楽祭、シドニーではまずお目にかかれぬピアニストや弦楽器奏者を一気に聞くことができた。

マルタ・アルゲリッチ
エフゲニー・キーシン
ユンチャン・リム
リリヤ・ジルベルシュタイン
ミハイル・プレトニョフ(直前に来られなくなった😢)
スティーブン・コヴァセビッチ
ミッシャ・マイスキー
ギドン・クレーメル
ゴーティエ・カプソン(チェロ弾きの方)
ベアトリーチェ・ラナ
ジャニーヌ・ジャンセン

これだけの大物達のステージを1週間で見られるという至福のひとときだった。来年もまた行きたい。

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