オンラインでのことばの支援④_吃音がある小学生とのレッスンの様子
吃音がある小学生へも、オンラインによる支援は活用しています。
アセスメントのあと、ニーズを踏まえて、具体的な内容は一人ずつ組み立てますので、内容は一人ずつ異なりますが、主に以下の内容から選ぶことが多いです。
声を出す仕組み、日本語の発音について学ぶ
・声を出すときに使っているもの(息、唇、舌など)やその動きについて学ぶ
・日本語の音について、どの部分を使いながら発音しているのか学ぶ
例)「まみむめも」は唇をくっつけて作っているね、のようなことです
ことばを楽に出したり滑らかに出したりするスキルを知る・練習する
・ことばの出だしを楽にしたり、ことばを滑らかに出したりするスキル
・話す速さをコントロールしながら(主に速度を落としながら)話し続けるスキル
・吃音の症状が出ているときに、その時その場で調整していくスキル
吃音について学ぶ
・児童向けに書かれた絵本、パンフレット、ウェブサイト等を一緒に読んでいきます。国内のものだけでなく、海外のものも用います。
ことばについて話す
・体調を話題にすることと同じように、ことばの様子についても話題にしていきます。
・自分の言葉について自分で説明し、必要に応じて相談できる基礎づくりのイメージです。
・こんなときどうする?を先輩のお兄さんお姉さんたちの体験談や実際にご本人に起きたことをもとに考えることもあります。
周囲の方へのアプローチ
・お子様へ関わる大人の方々へ吃音について知っていただくための情報を提供いたします。
・お子様へ関わる時の関わり方についてご提案をいたします。
例えば、先日、小学校の先生より、英語の授業のために学校で働いている英語が母語の先生に、吃音がある子への対応を伝えたいので、何か資料はありますか、というお問い合わせがありました。基本的な対応が分かりやすく書かれているサイトのうち、いくつかをお伝えしました。
児童期は、吃音だけでなく、言語面・学習面に何らかの「こうなったらいいな」という願いがあるお子様も多くいらっしゃいます。そのような場合は、上記の内容に加えて、言語面・学習面へのアプローチも行います。
上記は、ささやかに営んでいる支援室のホームページに記載してあるものと同じ内容です。
1つ、小学生を対象にしている中で、大切にしていることがあります。それは、
サポートをご検討いただき、ありがとうございます。