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アクセスが悪くても田舎で店を続ける理由

魚屋の喰い処まつ田は越前海岸の旧越廼村にある。

バスが1日に数本走っているだけのアクセスが悪い場所で店を開いている。

なぜこの場所を選んだのか?

普通であるなら、人が多い所で出店するのが飲食店のセオリーである。
人がいないと物が売れないのは当たり前なことだ。
繁華街や、新幹線が乗り入れる駅前などに出すことが成功の第一歩と思うのが一般的な考え方かもしれない。

しかし僕はは逆を行った。
人が少ないここ越廼地区に10年前にレストランを開店した。
しかも昼しかやらない海鮮レストランだ。
周りの人からは

「そんな昼だけの食堂でやっていけるわけない」

と言われていた。
しかし僕には勝算があった。

思い返せば小さい時から人と一緒が嫌で人と逆な方向を行ったり、絶対無理とか絶対できないと言われると気持ちに火が付いていた。

反骨精神の原点だった。

よく観察するとできないと言っている人はプロセスを大事にしない人が多かった。
現代っ子なのだ。
お金を出せば即効性のある解決策が買える時代になってきたからだ。
しかし、信頼とかブランドは買えない。
それを作り上げるには時間が必要である。
さじを投げるという言葉があるように、諦める人はさじを投げてしまうのだ。
成功する人は絶対にさじを投げない。
ゆっくりと進む覚悟がある。
ゆっくり作り上げたモノには細部へのこだわりができる。
神は細部に宿るのである。
うまくいくまで何回もトライアンドエラーを繰り返すから消去法により上手くいく近道ができる。
方法が確立されるから自信ができ、次のステップに挑戦することが楽しくなるのである。

僕がこのアクセスの悪い過疎の村に見出した勝算はまた後に話すことにする。

つづく

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