プロの現場で学んだ！締切と創造性の両立方法
こんにちは、作曲家/DTM講師の松下です。
「締切に追われると、クオリティが落ちてしまう...」
「急いで作ると、いい曲が作れない...」
「プレッシャーで実力が発揮できない...」
このような悩みはありませんか？僕も作家事務所時代、締切に追われながら創造性を保つことに本当に苦労しました。今回は、その経験から学んだ締切と創造性の両立方法についてお話しします。
プロの現場での気づき
作家事務所で多くのプロを見てきて気づいたのは、彼らは「締切に追われている」のではなく、「締切を味方につけている」ということでした。つまり、締切をプレッシャーではなく、クリエイティビティを高めるための道具として使っているのです。
実際の締切より2日前を目標に
最も効果的だったのが、実際の締切より2日前を自分の中での締切にすることです。これにより、最後の詰めの作業や予期せぬトラブルに対応する余裕が生まれます。実際、この習慣を付けてからは締切に追われる感覚が大幅に減りました。
すべての工程を練習だと考える
もう一つ重要なのが、どんな仕事でも「練習」だと捉える考え方です。「これは締切のある本番の仕事」と考えると、どうしても身構えてしまい、クリエイティビティが低下します。
その代わり、「これも自分の練習の一つ」と考えることで、新しいアプローチを試したり、思い切った展開を入れたりすることができます。案外、そうやって作った曲の方が良い仕上がりになることも多いのです。
タイムマネジメントのコツ
曲作りの工程を細かく分解することも重要です。
例えば：
・1日目：アイデア出しとコード進行
・2日目：メロディとアレンジ
・3日目：ミックス
・4日目：最終調整
・5日目：予備日
このように具体的なスケジュールを立てることで、見通しを持って作業できます。
最初はこんなに早く楽曲制作はできないと思いますので、1日目：Aメロのドラムを打つなどでもいいと思います。
創造性を保つための工夫
締切がある中でも、創造性を保つためのいくつかのコツがあります。
まず、作業の合間に短い休憩を入れること。
30分作業したら5分休むといったリズムを作ることで、アイデアが途切れにくくなります。
また、行き詰まったら一度その曲から離れて、全く違う曲を聴いてみることも効果的です。新しい視点やアイデアが生まれやすくなります。
最後に大切なこと
締切と創造性の両立で最も大切なのは、自分を追い込みすぎないことです。確かにプロの現場では厳しい締切との戦いも多いですが、それでも「できることをベストを尽くす」という姿勢が重要です。
完璧を求めすぎると、かえって良いアイデアが出にくくなります。むしろ、与えられた時間の中で最善を尽くす。そんな心構えが、結果的には良い作品につながることが多いのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。