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作曲が上手くなるには質か?量か?

はじめに

こんにちは、作曲家/DTM講師の松下です。
本日は良くある議題の「量か質か」問題です。

すでに多くの方々が、「量の方が大事」という結論で記事を書かれています。
結論からいうと、確かに間違いではありません。
しかしそれよりも大事な考え方があります。

特にまだ駆け出しの方々は、量を増やそうとしていたら自分の納得できる楽曲なんて作れないと思いますし
そもそも自分で自分の納得いく音楽を作るのが目的で始めているはずなのに、量を重視しろと言われるのは訳がわからないし嫌ですよね。

では何故色んな人が量をこなせと言うのか?
必要以上にこだわるのは悪いことなのか?を重点的にお話ししていこうと思います。

(結果的には)量が大事

僕も含めた随分長くDTMをされている方は、その過程でとんでもなく多くの楽曲を作ってきています。

そのようなDTM人生を振り返ると、「沢山の楽曲を作ってきたから今がある」と量自体を過大評価しがちです。

しかし実際はどうでしょうか?
僕が見てきた中では作曲が上手くなる人は、
一つ一つの楽曲にしっかりと真剣に向き合い、この楽曲を今までの中で最高傑作にしようと切磋琢磨している方です。

もちろんこだわりすぎるのは良くありません。
自分の作品をどこかで完成形とし、ある種「妥協」と言う形で次に進むべきです。

ですが、こだわらずに適当に圧倒的な量を作ったところで成長はあり得ません。

DTMが上手い人やそれに人生を賭けてきた人が言う「質より量」は、それだけでは言葉足らずです。

正確には、
「一つ一つの作品に自分が納得できるまでこだわった上での""」です。

作曲、アレンジ、ミキシング、マスタリングと様々な分野において、自分で試行錯誤する時間こそが自分の血となり肉となる。
これは作曲だけでなく、他のすべての分野でもそうでしょう。

そしてその時間をより多く過ごすことによって、作曲が上手くなるわけです。

そういう意味で「結果的には量」が大事と言えると思います。

必要以上にこだわることは良くない?

楽曲制作には終わりがありません。
正確には「自分の納得できる作品」ができると終わりますが、それをやるには何十年もの経験が必要でしょう。

つまり自分の楽曲に真剣に向き合い続けるほど、納得できる完成には遠ざかってしまいます。

ではある程度自分の納得できる所まで制作が進んだ場合、
その後によりその楽曲にこだわるか。
もしくはその楽曲は終わりにして次の曲を制作していくのがいいのか。
どちらが良いのでしょうか?

結論は、「飽きてきたら次に進め」です。

何日も何日も一つの楽曲に時間をかけていると、当たり前ですがどうしても聴き飽きてきます。

その中でも自分がこだわるモチベーションがあるなら良いでしょう。

ですが、
「もっと他にも作りたい楽曲がある」とか、
「ミキシングが納得できないが、試行錯誤が嫌になってきた」
という場合は潔く次に進みましょう。

そのタイミングが、「妥協」すべきタイミングなのです。

次に進んだとしても、別に今のその楽曲は終わりになる訳ではありません。
別の楽曲を作っていて、アイデアが思い浮かぶかもしれない。
ミキシングが上手くなり、もっと良い感じに完成させられるかもしれない。

そのように、「一旦寝かせて」次の曲に進むのもアリだと思います。

最初から自分の思い通りに楽曲が作れたら、誰も苦労しないのです。
プロの曲は、沢山のそれまでの制作経験を踏み台にして高い完成度を誇っているのです。

自分の曲を愛してこだわる事を楽しみ、成長を感じましょう。
好きなだけこだわり、飽きたら次に進み、沢山の時間をDTMに注ぎましょう。

そうやって純粋な気持ちで、自分の気持ちに正直に取り組めば
あなたの楽曲は、みるみるうちに成長していくでしょう。

さいごに

しばらく投稿を休んでしまいました。
理由は、有料記事を執筆していた為です。
しかしお陰様で、完成度の高い記事にすることができました。

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