WBCの収益構造、経済効果、視聴率、米国での注目度など。
いや~WBCはめちゃくちゃ感動しました!
大谷もダルビッシュも、いや村上も吉田もヌートバーも、いやいや岡本も周東の走塁もみんなが素晴らしかった!
3年後が待ち遠しいし、これでまた野球界が盛り上がってくれたら本当にサイコー。侍ジャパンのみなさん、本当にお疲れ様でした。
という、心からの声を一番大切にしつつ、、、、、
でも現実を知ることも大事ということで、、、、、
今日は何となく私の中で気になっていたWBCのいろいろをまとめてみたいと思います。
情報ソースはあくまでネットなので、真偽のほどは差し引いてお読みください。
・大会主催者
まずWBCの大会主催者はWBCI(ワールド・ベースボール・クラシック・インク)というMLB機構とMLB選手会が共同で立ち上げた会社です。FIFAや国際オリンピック委員会みたいな国際組織ではなく、あくまで一参加国の民間組織が主催しています。
・収益構造
すべての国で得られたチケット代、スポンサー契約料、放映権料、グッズの肖像権から得られる収益は一度、WBCIに集められ、各国に再分配されます。ここまでは問題ないのですが、ネット情報によると総収益の7割近くをWBCIが持っていき、NPBには13%程度しか入ってこないそうです。これは理不尽というか不平等条約では?と感じます。
そもそも「すべでの国」と言いますが、こんなにWBCで盛り上がっているのは日本くらいですから(スポンサーは全て日本企業です)、事実上、3年に一度MLBが日本で金儲けするためのドル箱大会みたいになってませんかね?いつもの属国スキームが野球でも発動?なんだか騙された気分になります。
・今大会の国内経済効果
関西大学宮本名誉教授の試算によると、今大会の日本における経済効果は約600億円とのことです。全て国内で循環すればOKですが、結構な部分を米国に吸い上げられているならば残念な話です。
・今大会の国内視聴率
決勝の平均視聴率は42.4%、大谷がトラウトから三振を奪った優勝の瞬間が46.0%、準決勝で村上がサヨナラを決めた場面は47.7%とのことです。日本中が大注目だったことが分かります。
・アメリカの報道
「こんなにWBCで盛り上がっているのは日本だけ。アメリカでは全然盛り上がってないよ」みたいなことを耳にするので、ざっとネットで調べました。
やはりアメリカの大手メディア(日本の民放地上波キー局のような3大ネットワークのABC、CBS、NBCや、USA TODAYのような全国紙)ではほとんど報道されてなかったみたいですね。テレビはFOX系の有料ケーブル局、スポーツ専門チャンネルのESPNが取り上げた程度。日本はTBSがゴールデンタイムに再放送を流したり、ワイドショーやニュースでも大々的に取り上げていましたから、相当な温度差があることは間違いなさそうです。少なくとも日本のメディアはWBCで儲けたい立場の人達ですから、「実は海外ではあまり注目されてません」なんて死んでも報道するわけないですよね。
・アメリカのファンの注目度
とは言え、決勝のマイアミのスタジアムは満席でしたし、アメリカのツイッターでもWBC関連のツイートがトレンド入りするなど、昔に比べたらアメリカ国民の注目度も高まってきているように感じます。ただ日本のような国民的な盛り上がりはなく、限定的な感じなんだと思います。
・メジャーリーガーたちの意識
今回トラウトが他のメジャーリーガーに声をかけたことで一流選手が集まったという秘話を聞きますし、カーショーは本当は出場したかったけどケガの保険の話が保険会社とまとまらず辞退したみたいな話も聞きますよね。やっぱ選手は出たいのかな?分からないですね。
そもそも大手メディアが報じないマイナーな大会に「国を背負って戦う」みたいな気持ちは湧いてこなそうだし、球団は大事な商品(選手)に怪我されたくないので出したがらないって聞くし。実際どうなのでしょうね?聞いてみたいところです。
ということで、
今後もWBCが日本の野球ファンを増やす機会になれば素晴らしいし、国民に勇気と感動を与えてくれた侍ジャパンには心から感謝したい。
その一方でマスコミの報道に流されず、客観的、冷静に全体を俯瞰し現実を見ること。これは野球に限らず、すべてにおいて今の時代に求められることだろうと考えます。
以上、WBCのいろいろまとめでした!