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2ちゃんねる創業者ひろゆきは負けてもいい「型」を使う:合気道的「型」分析

だいたいうまいことやってる人というのは「型」を持っていて、合気道をやってるとこうした「型」が気になってくる。

良い「型」というのは繰り返し使えて、そして繰り返すごとに何かを生み出す。

今回は西村ひろゆき氏(以下ひろゆき)の型を分析して語ってみよう。

ひろゆきの「型」

ひろゆきといえば論破王などと呼ばれて、独自の視点からくりだされる発言が定期的に賛否両論をまきおこす。
物事に対する時に独自の「型」を持っているから、出てくる対応策が独自のものになっているのだろう。

シンプルに言えばそれは「極端だけど一理ある」って感じ。

例えば2ちゃんねる運営の頃には訴訟されまくって賠償金額が億を超えたにも関わらず「どんなに請求されても差し押さえられるようなものを持っていなければ何も問題ない」というやり方で逃げ切っている。

確かに方法としては正しいけど、ほとんどの人はマネできるかと言われればできないだろう。
そういった物事の構造的な弱さや盲点を見つけるのがひろゆきのスタイルで「生活保護推し」なんかもそのひとつだろう。

勝ちたいのではなく負けない

世間的に誤解されてそうだなと思うのは、ひろゆきは別に「勝ちたい」と思っていないという点だ。
多くの人は誰かを打ち負かしたいとか、ひろゆきみたいに誰かを論破したいと思っているけれど、本人はそうは思ってなさそう。

合気道には「勝速日」という思想があって、長くなるので簡単に説明すると「最初から自分が勝っていることを理解すれば負けはない」というような思想だ。

訴訟されても差し押さえられなければいい、失業しても生活保護に入ればいい、交通違反をしても認めなければいい、パンがなければお菓子を食べればいいじゃないフランスの死亡フラグ

ひろゆきの取る行動というのはある意味ですでに勝っているからできるのである。2ちゃんねるの運営は訴訟に負けたとしても失うものがないからできる。
世間の勝ち負けの基準に合わせるのではなく、自分の基準で勝っていればいい

大抵の人は相手も勝ちにくるだろうと思って、真っ向から勝負をしかけるけれど、ひろゆき側はすでに負けても問題のない準備が整っているからあっさりとすかされてしまう。

実際に負けたとしても、ひろゆきの場合は間違った発言とか極端な発言をすること自体が通常の行動だし、多くの人もひろゆきにはそういう発言を求めているので、大きなマイナスにはならない。

型から産み出す

合気道も決まった型の中から新しいものを産み出す。相手の力を引き出して相手を処理する。その行いはひろゆきにも同じことが言える。

やっていることは自分の意見を言っているだけだけど、自分の配信では酒を呑みながら数時間にわたって視聴者からの質問コメントに答えることでYouTubeに大量の切り抜き動画を発生させた。

有料の質問に優先的に答えて行くようなスタイルを取ることでマジで酒飲んでしゃべってるだけで恐ろしいほどの金額を稼いでいる。

その他にもコメンテーターとして出演したり、本を出版したり、やっている内容自体はほとんど変わらなくても媒体を変えることで多方面に派生していく。

ひとつの型を応用することでマルチな活躍を演出する。
このコストパフォーマンスの良さが、ひろゆきの型のしなやかさであり、型がもつべき応用の幅でもある。

合気道的まとめ

ひろゆきは自分の「型」を色んな「枠」に合わさせることで相乗効果を出している。

注目すべきはその循環能力の高さだ。色んなものに応用が効く。

それは「勝速日」的なポジションに立つということ。勝ってから勝負をはじめる。

人はけっこう戦いたがる。そのくせ負けを恐れる。負けることから目を逸らしていると負けてから手痛い傷を負う。

はじめから勝っておくことができる人は意外と少ない。



おわり

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合気道化師マツリくん
マツリの合気道はワシが育てたって言いたくない?