20240202 研究と研究をつなぐ研究

 この「祭心理学NOTE」を継続的に読んでくださっている人がいらっしゃるなら,「こいつ祭から関心が離れて地域の結びつきやgenerativityやら飲み会やらに関心が拡がって拡散しておるな」と思われているかもしれません。
 確かに私自身「やみくもに未訪の道を歩いてみて少しずつ地図を広げていっている」感覚の方が強いのですが,あまり知らない町の道を適当に趣くままに角を曲がって歩いていたら知っている有名な場所にたどり着いて,出発点と今いる場所の関係を地図上で俯瞰的に理解できるようになり「おお~」と思う感覚に似て,ある論文を読むことでこれまで読んできた論文を俯瞰して位置づけられるように感じることがある気がします。
 本日見つけて流し読みした以下の論文も自分にとってそのような意味を持つ論文でした。
 
【書誌情報】
Newton, N. J., & Jones, B. K. (2016). Passing on: Personal attributes associated with midlife expressions of intended legacies. Developmental Psychology, 52(2), 341–353.

https://doi.org/10.1037/a0039905

 generativityとcommunity involvementの関係についてはこれまでずっと関心を持っていましたが,そこにnarcissismからむという視点はなかったので,そうか~自己愛か~と。
 そして,遺すものとして「personal」と「broader」という別があることで,身内のgenerativityと祭によるgenerativityなどを整理して考えられそうだなあと。
 ちょっともう帰る時間になってしまって全然まともに読めていないのですが,じっくり目を通すべき論文に出会えてよかったなあと思い今日はここで終わらせていただきます。

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