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20240427 理想の学食と100円朝食
おそらく全国どの大学でも、オープンキャンパスでは「学食体験」などと銘打って無料の昼食が食べられるサービスがあると思います。しかし、以前いた大学では、「カレー・うどん・定食から選べる」くらいで、何の工夫もないいつもと同じメニューを提供していたのみだったので、それでは「学食がおいしい! だからこの大学に入学したい!」と思ってもらうのは難しそうだなあと感じていました。
しかしでは、受験生にとって「この大学の学食素敵! こんな学食で毎日食べたいな!」と思って大学選択にいい影響を与えられる学食の設備やメニューがあるとしたら、それはどんなものなのかなあと。
最近では東大に千円のハンバーガー屋さんができたとか、以前では関学に三田屋があるとか、大阪工業大学の梅田キャンパスは21階にあって景色がすばらしいなどいろいろと魅力があるのだろうなあと思います。
まあでも実際には「お昼休みに混雑せずに利用できて価格が安くて量と味のバランスがよく毎日食べても飽きないもの」を提供し続けられる学食が結果として残るのだろうなあと。
あと、昔に比べて最近は自宅生の比率がどの大学でも高くなっていると思いますが、結構お弁当を持ってきている学生が多いなあと思っていて、お弁当に打ち勝てる学食を提供するのには大学の負担が大きいだろうなあと思います。
で、学食について調べていると出てきたのが以下の論文でした。
田畑 泉 2021 立命館大学における学生の生活リズムを整えるための100円朝食の取り組み. 日本健康教育学会誌, 29(1), 121 – 126.
100円朝食って少し前に結構流行って今でも継続しているところは多いのだろうなあと。100円定食の根拠として「朝食を食べている群の方が成績が良い」という研究があったと思いますが、それも「相関と因果」的な問題があり、「朝食を毎日食べられるような生活リズムを維持できている群だから成績がよいだけで、朝食を無理やり食べさせたからと言って成績が伸びるわけではない」という意見などもあった気がしますが、100円朝食の効果についてまとめた研究はあるのかなあと。
まあでも少なくとも朝にコンビニで野菜ジュースとおにぎり買うと今はもう300円近くなりますから、そうした学生に100円で朝食を提供できるのは絶対に価値があるとは思うので、100円朝食自体は継続してほしいなあと思います。