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20241223 学生のパソコンスキルに思うこと

 似たようなことを何回か書いた気がしますが、年を経るごとに学生のパソコンスキルが低下していっているように思えます。おそらく、スマホでなんでもできるようになってパソコンがいらないことが増えたのと、若い人はiPhoneを欲しがる人が多く、その値段が高価であるため、資金をiPhoneに集中させてパソコンにお金が行かない人が多いのかなあと。
 あと、学校にパソコンの導入が義務づけられたときに、どのOSを採用するかが話題になり、chromeを入れたところもあったようですがiPadOSを採用したところが多く、学校でもタブレットしか触れていない人が多いからかもしれません。
 大学では情報処理の授業がありますが、必修なのは半期1コマだけのところも多いと思われますので、その範囲でできるのはメールやらWORDの基礎くらいで、EXCEL教えると講師の負担が増加するので最低限で済ませてPowerpointなどの比率を高めていることも多いのかなあと。
 その後、理系は学部の授業でかなり使うでしょうし、高校まででパソコンが好きでスキルも豊富な人が理系に進むことが多いので、理系はあまり困らないような気がします。
 人文系の場合、理系レベルでパソコン使いまくるところもあるでしょうが、WORDだけでもすむ分野も結構あると思うので、卒論書くときにパソコンスキルが足りなくて困ることはそれほどないかもしれません。
 しかし社会科学系の場合、経済学とかは数学バンバン使ったりしますし、心理学なども結構パソコン使ったりするので、所属する研究室や選んだテーマによっては結構なパソコンスキルが必要となるのに、そうしたものが身についていないままゼミ配属されることは多いのではと思います。
 公認心理師や臨床心理士の指定校などの場合、心理統計の授業や実験実習のレポート書き、調査法などの研究法に関する授業などでパソコンフル活用する中で、Rなどで統計バリバリとか実験実施のためにプログラムバリバリとかのすごい人が出てくるのはいいことだと思います。しかしその一方、全員にそうしたスキルを身につけてもらうためには理系並みにスタッフや大学院生がそろっていて研究室で一丸となって指導できる環境があるとよいのでしょうが、なかなかそうした環境を実現することは難しいと思います。実現されているつよつよ研究者と研究室をTwitter(現X)で拝見するので「無理ではない」とは思いつつも「道遠し」と思うしかないのもまた事実だなあと。
 まあでもパソコン必携化の大学が増えてきて、学生のパソコンスキルは今後高まっていくとは思いますのでそうした波をもっと高くしていく方法探っていくしかないなあと。

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