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20221224 櫛田神社の大注連縄懸けかえ
先日,博多祇園山笠の追い山の生中継を他地域のテレビでみるのは難しくて残念ということをこのNOTEで書いておりました。しかし,「櫛田神社の各種行事」については,テレビで生中継をみられないのは同じなのですが,Yahoo!ニュースのトップページで取り上げられたり,各テレビ局のTwitterなどで動画が紹介されやすいこともあり,その様子を神戸でも結構身近に知ることができていてありがたいなあと。
直近でも,「ぎなん落とし」「夫婦恵比須大祭」「正月の縁起物の準備」「煤払い」について福岡のテレビ局がニュースで流した動画をネットで確認できて,これまでと変わらぬ権禰宜さんがインタビューに答えていて,これまでと変わらぬ巫女さんが縁起物の準備について説明されているのをみて,「お変わりなさそうでなによりです。」と思う自分がいました。
今日もTwitterで櫛田神社の話題が出ていたので何かと思うと「大注連縄の懸けかえ」が本日あったようです。これは従来も毎年ではなく2,3年間隔だった気がしますが,おそらく新型コロナのせいもあり今回は5年ぶりの懸けかえであったようです。
ということで2018年の12月の写真フォルダを漁ってみると,12月23日に新しい注連縄を懸けかえているところの写真はありませんでしたが,その前の古い大注連縄を外しているところの写真を見つけることができました。
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山笠でも松囃子でも有名な長老さまが元気に快活にインタビューを受けてられている様子を見て「いつまでもおたっしゃでなによりなにより。」と安堵したのですが,そのお姿の横に添えられた肩書をみて驚きました。その肩書は「櫛田神社氏子青年会会長」。いつまでも青年でありつづけられるのはすごいことですが,青年の幅は何歳まで広がればよいのだろうかと。青年心理学で「青年期の延長」について昔学んだ記憶がありますが,祭の主体としての「青年」の平均年齢は櫛田神社だけではなく全国的にここ数十年でかなり高齢化していると思います。
ただ,こうした「祭の担い手の高齢化」については,単なる「後継者不足」とか「若者の祭離れ」とかとは違う側面での考察をしないといけないと思っていて,個人的には「日本の経済発展における失われた30年」を生み出したのと同じものがこの現象の同根にあり,基本的には「氷河期世代をなかったことにした。」国の動きが「具現化」しているのであるという気がしています。このあたりをなんとか研究的に考察してみたいと思っているのですが経済面の知識が皆無なのでまあ希望としてだけ書いて今日は終わらせていただきます。