「祭によって地域住人の絆が深まる」「祭に参加することで地域への参加がしやすくなる」という現象についてはこれまでもこの祭心理学NOTEでも紹介してきて,その効果は絶対あるよなあと思っています。
しかし,そのあたりについて研究にもとづいて整理できていなかったので整理をしたいなあと思っていたら,今日CiNiiで調べて最初に出てきた以下の論文にそれがまとめてあったので今日はラッキーだなあと。以下,文献の引用の仕方を自分が読みやすいように変更させていただきましたが内容はそのままで引用させていただきました。
三浦 茜・薬袋奈美子 2017 都市型居住地の地域祭礼参加組織の運営実態からみる住民ネットワーク. 都市計画報告集, 15(4), 278 – 283.
有料記事というか建築学会の会員以外には読めないことの多い建築系の論文で5本中3本無料で読めるのはうれしい!って多くの大学だと工学部があって建築学会の雑誌も読めるのだろうなあ…。そういう意味では投稿料や掲載料がいらず有名どころはだいたい無料で読める日本の心理学の分野はありがたいなあと。んでもおそらくですが国内に関しては現在会員しか読めない雑誌も無料化されていくのではと期待しているのですがどうなのかなあと。
閑話休題
ここまでのことをまとめると,基本的に「祭への参加は地域参加にポジティブな関係がある」とさまざまな研究で見いだされているといえると思います。
まあでも,なんというかこの関係って,「そりゃ祭に参加できるくらいなら地域参加は容易で,地域参加の内容も良くなるよなあ。」という面もあると思うのですよね。大学で良い成績を取れた人は就職の状況も良いですって関係が見いだされた時,「経済的などの理由で大学に入学できない人などを考慮できてないですよね」と言われるのと同じような構造がここにはあるのではないかなあと。
という点についてもう少し丁寧に説明していきたいのですが今日は時間がなくなってしまったので前後編として明日後編を書かせていただくことお許しください。