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20240103 高校の伝統行事 神戸高校の場合
現在,祭心理学を考える一環として学校と祭の関係について考えています。そしてそれは地域の伝統的な祭を学校に取り入れるという方向性で考えることが多いのですが…「伝統的な高校の伝統行事的などは,伝統的な祭とほぼ変わらない意味を持っているところも多そうだなあ」と思うようになりました。
私自身は小中高いずれも歴史の浅いところに進学したので「伝統」を感じることはあまりなく,学校行事の中に伝統を感じる経験もありませんでした。
しかし,旧制中学などからの流れをくむ高校などでは,結構昔から続く伝統行事などがあり,それに参加することは地域の伝統的な祭に参加するのと同じような世代性の感覚を得られるのではないかな~とふと思うようになりました。
そこで近くの神戸高校の伝統行事を調べてみると…結構ハードですね。
【書誌情報】
神戸高校HP 2025 行事案内 - 特色ある学校行事. (2025年1月3日閲覧)
〇アセンブリー 生徒自治会主催の集会を指す。隔週一回、自治会執行部の司会による朝礼。
〇六甲宿泊登山と新入生歓迎行事 一日目は菊水山から再度山、摩耶山と縦走し、神戸市青少年自然の家で宿泊する。そして、翌日六甲山を登ってきた2、3年生とカントリーハウスで合流し、歓迎行事を行った後、1年生は東六甲を縦走し、2、3年生は六甲登山口へ下山する。この行事を通じてクラスの和を図り、心身を鍛練すると共に、卒業生の講話を通じて神高生としての意識を高めることになる。
〇創立記念祭 神高三大行事の一つで、2日間におよぶ。
一日目 5月1日創立記念式典と記念講演
二日目 5月2日文化祭。文化部の展示発表やステージ発表、2年生による園遊会が主な内容である。
〇兵庫高校定期戦
一中時代からの伝統の定期戦で、かつては5月に野球、12月にラグビーの対抗試合を行っていたが、昭和42年度からこれを拡大、春秋二季の総合定期戦として実施している。全校生が応援に参加する。
〇体育大会
例年9月下旬、本校グラウンドにて実施している。
全校生による応援合戦や神高駅伝などの競技が行われる。
マスゲーム「新神高の歩み」は伝統の種目である。
〇音楽会での演奏
例年10月中旬、神戸文化ホールにおいて音楽会を開催し、合唱コンクール・全員合唱のほか、合唱部・吹奏楽部・弦楽部・琴曲部・電子オルガン部が発表演奏を行ってきた。吹奏楽部と弦楽部合同によるオーケストラ演奏や個人出演もあり、レベルの高さを誇っている。
〇耐寒登山・マラソン
2月上旬、寒中に摩耶山に登り、奥摩耶・六甲山牧場間のマラソン競争を実施する。
旧制中学の流れをくむ高校は全国どこでもこの手の伝統行事が盛んだと思いますが,その中でも神戸高校はかなり充実しているというか盛りだくさんだと思ったのですがどうなのですかね。
隔週1回で朝礼あるのも大変ですし,菊水山からの六甲縦走も結構ハード…そして兵庫高校との春秋2回の総合定期戦というのもすごいなあと。
体育祭と音楽祭自体はどの高校でもありますが内容が充実している気がします。
そして冬にも六甲山で登山とマラソン…なんだか大変だなあと。
記憶では福岡高校も志賀島まで歩かさせられるイメージ有ったのですがそうではなくて修猷館や新宮高校で行っているようですね。
まあでもそんな感じで全国的に旧制中学に由来のある伝統的な高校では文武両道的なハードな訓練がある所が多い気がするのですが,それらを経験している人たちの世代性感覚を調べてみたくなりました。
神戸高校出身の知り合いは学部時代の同期に一人いた記憶がありますが今連絡先を知っている人はいない…んでもおそらく知り合いに探してもらうと神戸高校出身者とお話しできると思うので伝統行事に参加したことへの感想を聞いてみたいなあと。