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20241213 飲み会に対する態度の世代差
この時期に行われる飲み会である「忘年会」について行われた意識調査を元にしたニュース記事をみつけました。
調査自体はJob総研というところが行ったようですが,「~で紹介されました!」というリンクが張られているだけで,調査結果の記事にはたどり着けませんでした。
そのため,調査結果を引用してニュースを作成した福岡TNCのニュース記事へのリンクを以下に貼ります。
調査結果の概要をあげると
忘年会の開催:あり73.6% なし26.4% で結構多いのだなあと。
面白いのが参加意欲で
20代:参加したい68.8% 参加したくない31.2%
30代:参加したい49.2% 参加したくない50.8%
40代:参加したい51.9% 参加したくない48.1%
50代:参加したい40.3% 参加したくない59.7%
若い人の方が参加したい人が多く,年を取るごとに参加したくない人が増えるという結果だったようです。
一般的には「年下と飲みたがるうざい上司とそれに耐える部下」とか「飲み会は残業代や給料出るのですか!」と聞くZ世代などのイメージがあり,若い人の方が好まないイメージがあったのですが,その逆なのは面白いなあと。
まあでも,この調査は性別の要因はみていないようですが,リクルートライフスタイル(2017)による調査によると、男性では全年代においてポジティブなイメージが優勢であるが、女性ではポジティブなイメージが優勢なのは40~60代のみであり、20~30代ではネガティブなイメージが優勢であることが示されているので,Job総研の調査のサンプリングと性差の情報などは知ってみたいなあと思います。
ということでデータの信頼性については注意しないといけませんが,意外とこの「若い人の方が忘年会に抵抗がない」というのはあるかもしれないなあと思います。
おそらく,新型コロナを期に「社員全員の規模の大きい義務的な飲み会」というのはかなりの会社で絶滅して,今残っているのはいろいろと配慮がなされた飲み会だけになっているのではと思います。
また,通常の飲み会とは違い忘年会の場合は,職場からの補助などが出ることも多く,「おいしいものを安くで飲み食いできる」可能性が高まっていると思います。
その場合,まだ胃腸も元気で夜更かしも大丈夫な若い人たちの方が飲み会に参加することによるダメージが小さいので参加への負担が小さいのかもしれません。
また,若い人であれば酒の席での失態も笑って許してもらえますが,年寄りが酒で調子づいて失言などをした場合は職を失う可能性が高いため,あまり酔い過ぎないようにびくびくしながら飲むことになり,開放感は年寄の方が低いのかもしれません。
今の50代は,「厳しい上下関係」の中で育った最後の世代なので,上にへつらうことはできますが,現在の「年代にかかわらず対等な関係が良いとされる時代」を最初に体験した世代なので,下の世代の人の前で上の世代としてふるまうスキルを身につけられないまま50代になった人が多いと思います。
そういう状況で「飲み会という仕事が介在しない状態でいろいろな世代がコミュニケーションとらねばならない状況」に放り投げられ,しかもその中で自分は上の世代であったりすると,ほんとうになにをすればいいのか分からなくて困る人が多いのではと思います。
もう本当にこういうのは各職場職場で全然状況が違うのでしょうが,飲み会が嫌いってわけでもないけど「不得手」とする年配社員は結構増えているという可能性はもっと認識されてもいいような気がしますし,そのあたりを解消できる飲み会の在り方を提供できるお店などは流行るのではないかなあと思ったりします。