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20241112 日常に潜む繁忙期の罠 JRの繁忙期設定を今さら知った話

 学会の仕事で東京に行くとき,某学会ではあらかじめ交通費を計算して連絡しておき,領収書と引き換えに現金で旅費をいただくようになっています。とはいえ新幹線以外の地下鉄などの料金まで領収書は求められず,領収書は新幹線の分だけ提出します。
 いつも交通費の計算はYahoo!の路線案内を使っていてそれでなにも問題はなかったのですが,先週末の出張の際に「実際にかかった料金よりYahoo!路線案内で計算した料金の方が少ない」ことに気づきました。学会の事務局の人は当然私が事前に連絡していた旅費の金額をくれるので,この場合,実際にかかった料金よりもらった金額の方が少ないことになってしまいました。
 
 そこでまずチェックしたのが「指定席ではなく自由席になっていないか」で,Yahoo!路線案内は自由席がデフォルトになっているのでそれを外して計算しても合わない…。あとは「ICカード優先」を「現金(きっぷ)優先」に変えても合わない…。
 そこで正直お手上げだったのですがしばらくして「繁忙期」の存在に気づきました。繁忙期なんて年末年始やGW,盆くらいのものだと思いましたが,それらは「最繁忙期で400円UP」であり,それ以外の土日に結構頻繁に「繁忙期で200円UP」になっていたのですね。
ちゃんとYahoo!路線案内でも繁忙期にあたる日程を指定して検索するとその料金で出てくるのですが,普通の週末が繁忙期扱いになることを知らなかったので,日程指定せずに検索して平日の料金が表示されていたので安くなっていたのか…。
しかもこれをみるとJR東日本よりJR東海以西の方が繁忙期になる週末が多いのですね…。・゜・(つД`)・゜・。
 

 繁忙期の鉄道は利用客は増えて鉄道会社側は儲かってほくほくだろうけど,利用客側としては混雑して列車内で過ごす時間の苦痛度はますのだから,正直繁忙期の値上げするより迷惑料で値下げしてほしいくらいだと思ってしまうのが正直なところです。
 このあたりの運光量と運賃の関係について最適化モデルを用いて検討した論文を発見しましたが…数学的要素が激しくて私には全く理解不能でした残念無念。
 
【書誌情報】
吉田智貴・奥村 誠 2023 季節変動を受ける都市間鉄道のネットワーク構造・運行量・運賃の同時最適化. 土木学会論文集D3(土木計画学), 78(5), I_605 -I_612.

 まあでも,18切符の改悪で年末年始の繁忙期に若者が帰省控えをするのにインバウンド客は気軽に新幹線に乗れるというような地獄絵図を解消できるような素敵な解決法の提案がなされるといいなあとは思います。
 

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