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20241021 今年はハロウィンもりあがってない?

 なんだか今年はハロウィンがあまり盛り上がっていないように思えるのですがどうでしょうか?
 
 一時は「料理やホテルなどを消費するだけのクリスマスから自分が参加できるハロウィンに若者の志向は変化してきている!」と言われていたように思えますが,今年はハロウィンの飾りつけなどは去年くらいまでに比べると減ったような気がします。
 
 ためにしGoogleトレンドで「ハロウィン」の言葉の出現数を確認してみると…。
 

 2015年に一番多いのは,渋谷などでの盛り上がりを「若者の社会現象」として取り上げて全年代層で話題にあげるようになったのがその頃だったように思えます。
 その後2019年までは緩やかに減少していたのは,おっさんおばさんたちも渋谷のハロウィンに注目するようになってきて,若者が興味を失いだしたからかもしれません。
 コロナ前の2019年よりコロナ中の2020,2021の方が少しですが取り上げられることが多かった理由はあまり分かりませんが,2022年に多いのは,コロナが一応の収まりをみせ,GOTOなどで旅行補助なども出ていた時期で「2年間の中断をのりこえてコロナ明けたから遊ぶぞ~~~!!!」みたいな雰囲気が充満していた頃だったからのように思えます。
 そして去年も2022年の活気をそのまま引き継いでハロウィンは結構盛り上がっていた気がするのですが,今年はもう「コロナ明けでレジャー関係全体がハイになっていた」状態は終わり,平常運転の時期だから2022,2023的な盛り上がりはないため「今年は盛り上がっていない」と感じているのかなあと。
 あと,一流企業の給料などはあがりましたが中小企業などでの賃上げはあまり実現しておらず,実質の給与は減少をし続けている状況なのに値上げが続き,米までかなりの値上がりをして「いよいよ生活へのひっ迫感が非常に高まった」状態だとハロウィンを楽しもうという気分になれていないのかもしれません。
 あとは嘘みたいな酷暑が続き,秋の気配が全然来ていなかったから,秋の祭りとしてのハロウィンを意識できなかったのかもしれませんね。若者はコスプレをする人多そうですが,暑くて服をいっぱい着る系のコスプレなど考える気力がでなかったのもあるだろうなと。
 まあでも円安で中国だけでなく世界各国からインバウンドの観光客がくるようになって,アメリカなどの「ハロウィンの本場」の人が日本のハロウィンを体験することも増えると思うのですが,本場のアメリカ人が日本のハロウィンをみるとどんな気持ちに思うのかなあと。
 
【書誌情報】
室作幸江 2017 MD EDITION ハロウィン : シンボリックな行動の提案で日本発ハロウィン文化の可能性も. Diamond chain store, 48(10), 96-97,99.

 上の記事などで「日本発ハロウィン文化」に可能性が指摘されているようですが,アニメなどに続く文化の輸出の1つとして成功するといいなあと。

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