見出し画像

20241008 さだまさしの『甲子園』に思う

 私は神戸に住んでいますがあまり阪神タイガースに思い入れはありません。子どもの頃、朝はテレビをみずに親が好んで聞いていた『道場洋三のおはようパーソナリティ』を自分も聞いていたので、阪神が勝った翌朝に道場さんが六甲おろしを歌うのを聞くのは好きでしたが、それが阪神の応援につながることはありませんでした。むしろ「山口県熊毛郡出身、駅伝選手」とかの知識とか、プラザホテルに宿泊していると手を振ってもらえるとか「阪神高速、インフォメーション~♪ちゃらららら~♪…月見山インターを先頭に…」そんなイメージしかないなあと。

 なので本日仕事で甲子園の近くを通ったのですが、そこで頭に浮かんだのは阪神のことは出なく、さだまさしの『甲子園』の歌詩でした。

 その曲にからめて、2020年に新型コロナで甲子園で試合をすることを奪われた選手へのさだまさしのメッセージをまとめたニュース記事もありました。
【書誌情報】
抜井規泰 2020 夢と引き換えに社会守った球児へ さだまさしさん. 朝日新聞デジタル 2020年7月21日. (2024年10月8日閲覧)

 で、この『甲子園』という曲では「全出場校の中で一度も負けない学校は1つだけ」という内容の歌詩が印象に残っていて、「負けないで勝ち続けるってすごい確率で貴重なのだな」みたいな感じで「優勝の尊さ」をすごく過度に意識していたような気がします。
 まあでもその後大学受験で敗れ論文はリジェクトされ公募でも落ちまくり研究費も落ちまくりで負けてばかりの人生を続けると、「最後まで負けないのは1校のみ」なんて歌詩は全然響かなくなったなあと。
 むしろ、甲子園の地に立つことができた学校が50校程度あるのかと思いますが、その中の半分の高校は1勝できるのですよね~。そして1勝した後でさらにまた1勝できる確率も50%なわけであって…。
 しかも、甲子園で勝った試合と負けた試合の数は同じなんですよね~とか、甲子園に出られなかった選手でもプロ野球で活躍している人はいっぱいいるだろうと思えば本当に一回一回の勝ち負けはあまり気にならなくなったなあと。
 それよりかはたぶん、「どんな球を投げられたらそれが理想なのか」「どんな打撃ができたらそれが至高なのか」「どんな守備ができたらそれが究極なのか」みたいな「プレイでの理想」を日々追い求めていくことが長いキャリヤを継続していくには重要なのだろうなあと。

いいなと思ったら応援しよう!