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Study・イメージの反復が人をつくる。子供を注意する時の大切なことに...ズームイン!!

□イメージトレーニングは「効果がある」ってみんな思ってますよね?


昔読んだ小説の中であったシーン。
主人公はサラリーマンなのですが、とある理由により高校生ボクシングチャンピオンと「決闘」をすることになりました。相手のパンチを見切るため、テニスボールを壁に向かって投げ、跳ね返ってくるボールをよけるというトレーニングをしています。その途中、ボールが暴投だったか、変な方向に跳ね返ったかで、どこかに行ってしまいました。それを探しに行こうとしたのですが、、、主人公は探すのをやめ、その場に座り込みました。そこで「ボールはなくてもいい」と主人公は思います。「イメージの中で、何度もボールをよけるトレーニングはできる」

このシーンは私の心を魅きつけ、今も覚えています。


イメージトレーニングは様々な分野で取り入れられている。
スポーツ選手は頭の中で、実際に自分がプレーしている様子を何度も何度も思い描きます。そうすることで、イメージ通りに体が動くようになり、また勝利した瞬間の歓喜もまた経験でき、さらなるトレーニングの活力も湧いてきます。似たようなことは、発表会や勉強や、仕事の場でも利用されていますね。そして良く言われます。「成功した自分を思い描け」と。


□人は思い描いた通りの人生になる。でもだからこそ要注意。


人を注意しなければならない時は、少なくとも「ズームイン」
例えば、ある子供が、塾に来た時に、親からのアンケートを忘れてきた、としましょう。しかも、その締め切り日は今日でした。

「今日が締め切りだってわかってたでしょ?反省してる?気をつけて。今日提出してくれないと困ります。みんな先週の段階で出してるよ。出してないのは○○だけだよ。忘れ物多いと思わない?先週も何忘れたっけ?あの大事なやつ?そうだよね。成績表。それも○○は忘れてきたよね。何やってるの?今日の宿題は...?忘れた?意味がわからない。何したいの?ちょっとバッグの中どうなってる?散らかってない?ほら! やっぱり。バッグが散らかっている人は忘れ物が多いんだよ。昔っから、ずっと忘れ物が治らないね。まったく...。あのアンケートはないと困るから、取りに帰るか、あとで持ってくるか。あとは、家に電話しておうちの人に持ってきてもらえないか相談するとかして、持ってきてください」

これは、ズームインとは反対の「拡大解釈型」の注意の例となりますが、これはおすすめできません。人を注意する時は少なくとも、「その行為だけ、その時だけ」に絞ったズームイン型がいいでしょう。生徒にどうしても言わなければならない時、私は「ズームイン」を意識しています。

「反省してるの?気をつけて。今日提出してくれないと困ります。あのアンケートはないと困るから、取りに帰るか、あとで持ってくるか。あとは、家に電話しておうちの人に持ってきてもらえないか相談するとかして、持ってきてください」


どこがどのように拡大解釈されているのか?
・「みんな先週の段階で出してるよ」と、個人の問題を「みんな」との比較に拡大。
・「忘れ物多いと思わない?先週も何忘れたっけ?」と、「今日プリントを忘れたこと」を、過去の失敗にまで拡大。
・「今日の宿題は...?忘れた?意味がわからない」「バッグが散らかっている人は忘れ物が多いんだよ」と、宿題忘れやバッグの散らかり、という「アンケートを持ってき忘れた」という問題とは別テーマまで拡大。

もちろんケースバイケースでしょうが、拡大して注意することは「悪しきイメージトレーニング」となります。頭の中で、過去にも忘れ物をしたこと、迷惑をかけ続けていること、ダメなところが多いこと、までも付け足されてイメージします。この拡大解釈型の注意が何度も繰り返されると、、、これ以上は書けません。

□愛をもって人を導くには導く側に強い精神力が必要。

何かを言わなければならない時、注意する側はまず、気持ちを落ち着けましょう。イライラしている時には言ってはいけません(その理由もまた別の機会に書いていきたい思います)。そして「ズームイン」で「その行為だけ、その時だけ」に絞って伝える。

バッと言いたくなるのを耐え、いろいろ付け足したくなるのを抑えるのは、大変です。そこで耐えきることが「愛」です。愛は戦いです。Love is the battlefield。私たちは戦いに勝つために、強い精神力を鍛える必要があるのです。


□人は思い描いた通りの人生になる。だからこそ強くもなれる。

「私は耐えられないのよ」「どうしても言っちゃうのよ」という気持ちわかりますが、日々練習です。目の前の大切な人の成長のために、注意する時には、拡大しないように耐える。それができる自分をイメージしましょう。私自身はヨガをやっていますが、ヨガを通じて強くなったのは肉体というよりも、そういった耐える精神力の部分です。

そして、Study&Nadi で提供している呼吸法には、人を導く際の強い精神力をつくりあげる効果があります。
 

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Study&Nadi
松尾健史

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