農業販売講座『若手りんご農家vsブルジョワおばさん』
都会のブルジョワおばさんが田舎のりんご農園に直接やってきてりんごを買ってくれるというケースはよくあるんですが、
ありがたい反面僕のような若僧がりんご作ってるとなるとナメられたりします。
まだ冒頭の途中みたいな場面ですがもう宣言しときます。
今回はじっくりいきましょう!
まず僕のような若僧という書き方をしましたが、
現在松尾は人間年齢38歳。本格派のおっさんである。
焼き魚の皮の美味しさとかおおいに語ってしまいそうな年頃で〜い!
ところがここは長寿県日本一の信州片田舎の農村社会。
右も左もおじいちゃんおばあちゃんだらけ。
僕が所属してる農業組合の平均年齢は66歳。
幕末の英雄坂本龍馬なら人生2回やってる年齢ですよ。
だから38歳なんてどひよこピーの助ピー太郎なんだわあ!!
りんご好きのブルジョワおばさんはその物差しでりんご農家を見るから
頭白髪まみれボンバーでパンツのゴムゆるみまくり白グンゼパンツの上下合わせてホワイト&ホワイトじいちゃんみたいなのが一番信頼度が高い、となる。
ビックリマンシールでいえばヘッドなのだ。
だから、僕みたいなりんご農家を見たら
「おにいちゃん、りんごまけてよ!」
「おにいさん、このりんごちゃんとミツ入ってんの!?」
「りんご、え〜と、ゴリラ!」
などとブルジョワおばさんがナメてくるのです。
最後の人とは完全にしりとりをしていましたが、
(ナメられてるというか仲良しじゃねえかよ!)
このコラムを読んでる真剣2、30代りんご農家の皆さん!
また他の職業の方でも似たような問題を抱えてる方!
私はこの問題を一網打尽にするべく策を編み出しました!
自分の親父のことを「先代!」と呼ぶのです。
「その件に関しては先代と相談しますので」
などと劇画タッチの顔をして応対するのです。
僕はりんご農園の二代目なのですが、
親父を先代と呼ぶことによって老舗の農園感が醸しだされ
ブルジョワおばさんが
「この農園は一味違うわ!」
と気合が入り濃いめのルージュをもう一度引き直す(←フンドシを締め直す!のブルジョワおばさん版のフレーズ)
という方程式が確立するのです。チャンチャン!
いや〜、今回のコラムは講座感がでましたね!
それでは皆さんまた突然更新したりするので気合い入れてチェックしてみてください。