第13回『爆笑問題さんが梨農業界に与えた影響』
5月後半は梨の摘果(てっか)作業というのがあります。
1房にいくつもついた梨の養分を1点に集中させるために1果にします。
これが摘果のスタンダードパターンです。
たまに枝全体的に果実が少なかったり、
1房にいい果実が2つある場合2つ残します。
この手法を「金玉付け」と呼びます。
なんちゅう下品なネーミングでしょうか!?
この言い方は先代(親父のことね)が若い頃からあったと言います。
おそらく「いい国つくろう!鎌倉幕府」みたいなもので
梨のそのテクニックを覚えやすくするために当時の梨農家さんが
手法に覚えやすいネーミングを付けたんだと思います。
それが金玉付け!
2年前にこの話を弊社のメカ部門などを担当している
二代目ハイパーメディアクリエイターの異名を持つ
ガラクタコージョーさんにお話ししたところ、
「じゃあ、通常の1個残しは片玉付けなんですか?」
松尾「いや、それは聞かないですね」
という会話をしたんですが、
ぬわんとつい最近「片玉付け」というフレーズを
使う農家さんを発見しました!
30代の農協の技術員(梨栽培の技術を教えてくれるひと)の方で
梨技術の話を僕と雑談みたいにしているときに
「早い段階で金玉付けより片玉付けにした方がいいですよ!」
みたいな使い方だったと思います。
その時は流してしまったんですが
あとあと僕はひらめきました!
ニュートン!
皆さん!こっからは仮説のコーナーです。
そもそも「片玉」という言葉は
爆笑問題・田中さんの片玉事件以降世間に定着してきた言葉です。
太田さんが「片玉」というフレーズを言い倒してから
認知されはじめた言葉です。
しかし「金玉付け」は今から50年程前からあった言葉。
片玉付けは田中さんの片玉事件(2000年)以降、
爆笑問題さんファンの梨農家の誰かが
ふわっと使いはじめた言葉なんじゃないでしょうか!?
全国の梨農家の方で「片玉付け」というフレーズを
使用してる人がどのくらいいるか知りませんが
農協の技術員の方は、僕の農村以外
それこそ県外の梨農家さんとあったりする機会もありますから
どこかの梨園地で覚えたのでしょう!
爆笑問題さんの後輩で農業芸人の僕だからこそ気づいた妙!!
あくまで仮説ではありますがこの説濃厚とみたわあ!!