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お互い生活水準を下げてまで一緒に暮らすべきなのか

もう少し若ければ「どんな家だろうと一緒に住みたい」となったのだろうか。大人になってから生活水準を下げるのは、なかなか難しい。

結婚してから、インド引っ越しまでの約4ヵ月(結果的には延びていますが)お互いが生活水準を下げてまで一緒に暮らすべきなのか、散々悩んだ結果、一緒に住むことを決めた。

ホーチミンの家は、短期滞在となると家賃が約1.5倍になりコスパが悪い。「数か月なら我慢できるだろう」と思いAmandaというサービスアパートメントに引っ越してきた。

Amandaは、HemHem(所属しているバンド)の八巻夫妻が紹介してくれた物件で、オーナーさんに交渉していただき短期契約で住めることに。
とはいえ、八巻さんは一級建築士ということもあり、フルリノベーションにより、同じAmandaとは思えないくらい素敵なお家に住んでいる。

前提条件
3つ星ホテル以下の水回り。入居3日目で限界を迎えた「家に帰りたくない」焼肉屋で涙が止まらなくなった。私は今までこんな汚い家に住んだことがない。もちろん夫も
もっと楽しい生活が待っていると思ってた。そんな中でも広いキッチンで大好きな料理を楽しむ夫。
業務用スーパーで小躍りをしながら、鶏がら・豚骨・背油を選び楽しそうにラーメンを作っている夫を見ると「まあ、いっか」と思えてきた。業者の手も借りなんとか住める状態に。
兵ちゃんラーメンを開催をすれば
次から次へと人がやって来る
いつも通りお気に入りのワインを持参
今日はパエリア
私たち以上に、私たちのことを理解してくれている人たち
年末年始休みがなく、その上WeddingPartyの準備に翻弄され、疲れ切っている夫にお手紙を。ちょっとでも元気になってもらいたくて。
WeddingPartyで読むのは違う気がして。この場を借りて
いつもの人たちとの いつもの時間


「何かあったら私がイブキ(夫)を叱ってあげるから!いつでもうちに駆け込んでおいで」という、あいさんの心強い言葉に背中を押され、Amandaで一緒に生活するという決断をすることができた。

些細なケンカで、話が着地しないときは、こにたんが間に入ってくれたり。うまく表現ができない職人夫の通訳をよーまるさんがしてくれたり。
家の鍵を忘れた時は、八巻家で保護していただき、ビールで乾杯。

私がピアノの練習に追い込まれていたときは、あいさんが深夜に楽譜を書き換えてくれたり。

Amandaの住人に助けていただきながら、見守られながら、30代半ばまで、自分勝手に生きてきて、こじらせすぎていた私たちが、少しずつ少しずつ夫婦に近づけていっているのではないかと思う。

あれだけ嫌で、1日も早く引っ越したいと思っていたAmandaだけど、今は居心地の良い場所をなっている。

ウエディングフォトと言えば、映える場所で、きれいな服着て、ばちばちにメイクして撮るんだろうけど、私にとっては、辛いこともあり、でもそれ以上に楽しいことがあり、新しい価値観を持つことができた自宅のAmandaが大切な場所であり、

いつもの人たちとの、いつもの日常の方がずっと思い入れがあって、ずっと価値があるような気がして。記録として残しておきたく、いつもの人たちとの、飾らない日常を撮影いただきました。

photo by:@ayatogram01
produce by:@buchi3298
service:@rootsandroutes_


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