【保存版】事例から学ぶ転職活動の失敗談&対策5選
人材エージェント somaliで執行役員をしている”まつも”です。
今回は、多くの方の転職相談に乗ってきた経験から、転職してしまう人が陥る転職の失敗事例とその対処法についてお伝えしていきます。
転職の失敗事例を頭に入れることで、自身の転職活動の失敗要素を無くしていくのが、このnoteの目的です。
このnoteでわかること
あなたが求める理想の転職を実現するための方法を紹介していきます。
失敗パターン①表面的な理由で転職して後悔する
年収・社格・ブランド・働き方のような表面的な部分だけを考えて転職をするケース。
年収・社格・ブランド・働き方を追い求めること自体は悪いことではありません。しかし、「年収が前職よりも50万円高くなった」「リモートワークで在宅できる」など表面的な希望が叶ったとしても、
・年収はあがったけど、仕事が合わない
・未経験でマーケの仕事ができるようになったけど、自分の強みに合っていない
など、働く上で大事にしていた価値観を見落とすことが多くなります。
【対策】表面的な理由で転職活動を台無しにしないためにできること
・仕事のモヤモヤから、自分が仕事で大事にする価値観を見つけること
・自分の得意・好きを言語化しながら、自分に合った仕事を絞り込んでいくこと
その言語化できた価値観に沿って、求人を探す、もしくはエージェントに求人を紹介してもらいます。
失敗パターン②自分の思い込みのせいで転職の幅を狭めている
現在の経歴、スキル、経験から自分が挑戦できる業界業種を考えずに転職してしまい、転職の幅を狭めてしまっているケース。
自身の能力を棚卸せず、自分のイメージだけで転職先を決めてしまう人が多いです。
たとえば、有形の営業の方なら「有形の営業がいいのかな?」という思い込みから同じ業界・同じ職種で転職をするケースが多くあります。
しかし、有形の営業の方には「コンサル・事業開発・無形営業・企画職」等にチャレンジできるケースがあり、その中から自分の適性、市場の伸びなどを考慮して決められた方が、納得度合いや自分に合う仕事が選びやすいです。
キャリアは不可逆性の高いものなので、選択肢を把握したうえで意思決定をした方がよいです。
自分に合っている仕事を選ぶ観点でも、キャリアの市場価値を高める観点でも、年齢やキャリアによって選択肢が異なるので、吟味をしたうえで方向性を決められるとベストです。
※注意点としては、自分が取れる選択肢は「選考で通用するか?」という観点で見ないと、「理論的に応募が可能であること」と「実際に選考に通過すること」とは大きく乖離があるので、積極的に企業とのカジュアル面談を行う、もしくは選考を進めながら、検討できるとより良い形で転職活動を進めることができます。
【対策】転職先の選択肢を減らさないためにできること
転職の幅を狭めないためには、軸をずらして考えて見立てをつけながら、選択肢を考えてみることがポイントです。
もしあなたが人材業界の法人営業だとしたら、以下のように軸をずらすことで選択肢を自分でリストアップして考えることができます。
※転職エージェントはこのように軸をずらしながら求人提案をすることが多く、突拍子もない求人というよりは、選択肢を頭の中に想定しながら紹介していることが多いと思います。
・業界の軸をずらす(職種は一定)
無形の営業という観点ではIT業界、不動産業界などの無形の営業職
・職種の軸をずらす(業界は一定)
営業と近しい要素のある事業開発、カスタマーサクセス、経験によっては、企画職、マネジメント職など
・顧客の軸をずらす(カウンターパートに当たる企業)
人材業界向けにビジネスを展開している企業(職種は様々なケースが多い)
・キーワードでずらす(得意×キーワード)
営業の仕組み化×医療業界向けのマーケティング(職種は様々なケースが多い)
※20代半ばであれば、業界・職種をどちらも変えること自体は比較的可能性があります。一方で年齢を重ねると転職の幅は、同じ業界・同じ職種に絞られてしまいます。
注意点は、求人は水物です。日々刻々と状況が変わることから、その時々に合った求人を提案してもらいたい、ということであれば転職エージェントに頼るのがベストな選択です。
※あくまでも理論としての話になります。
失敗パターン③転職の原則を理解せずに転職して失敗する
中途転職の原則・セオリーを理解せずに、転職活動をしてしまうケース。
まず転職は、「等価交換」で成り立つということを前提に考えます。
転職をする側は「業界や職種における知識や経験を売る」
⇔採用する側は「業界や職種における知識や経験を買う」
これらのニーズが合致するときに採用・内定となります。
上記は、転職と婚活は似ています。
相手=転職先に求める条件だけを面談の際におっしゃる方も多いのですが、逆に自分が相手=転職先に提供できることは何ですか?と問うと、考えていなかった・わからないという方もたまにいらっしゃいます。
20代の前半~中盤だとポテンシャルを採用基準に入れてもらえるので、若さ=ポテンシャルを交換することによって転職活動が一定うまくいくケースはあります。
30代になるとポテンシャルで見ることはほとんどなく、即戦力という観点では、「相手に何を提供できるのか?」を常に意識しながら転職活動を進めることが大事な視点です。
【対策】転職の原則を理解して理想の転職をするためにできること
転職におけるセオリー・全体像を理解することが重要です。別途noteで解説をしますが、大枠としては以下をポイントとして抑えておいてください。
<新卒採用と中途採用との比較>
・新卒採用は「ポテンシャル採用」⇔中途採用は「経験者採用」
・中途採用では基本的には「経験」を持った人たちを対象にしており、「等価交換」で採用は成り立っている
<年代別の転職傾向の比較>
・20代の転職では、異業界・異職種にチャレンジすることは比較的しやすい
・30代の転職では、同業界・同職種のどちらかを変えることはできるが両方は難しい
・40代の転職では、同業界・同職種のどちらも変えることは難しい
・50代の転職では、転職自体が難しい
※上記はあくまで全体傾向です。人の経験やスキルによっても異なります。さらに例外をいかに見出すかが転職エージェントの腕の見せ所です。しかし仮に40代で異業種・異職種に転職をする場合は、転職先で即戦力となれるくらい活躍できないと転職は難しいです。
失敗パターン④複数社内定の中から年収等の条件部分だけで決めてしまう
複数社内定の中から年収等の条件部分だけで決めてしまうケース。
人手不足もあり、内定を複数社からもらった場合に、想定よりも高いオファーで提示があることが増えてきています。
いくら転職活動のスタート時に自己分析を丁寧に行って、慎重に進めたとしても、内定の条件が出そろった場合に条件部分だけに目が行ってしまい、転職理由に立ち戻れずに意思決定をしてしまい、「こんなはずじゃなかった」と結果的に転職活動で失敗してしまった人もいました。
【対策】一部の条件だけで最善の選択肢に失敗しないためにできること
必ず転職理由に立ち戻り、軸に沿って比較を考えたうえで、判断を下すことが大事です。目の前の年収条件より、中長期で市場価値を上げられるほうを考えることが重要だと考えています。
特に20代のキャリアを積んでいくタイミングにおいては、目先の年収を維持することだけに囚われると選択肢が狭まってしまうので、戦略的に年収が下がることも一定許容しながら経験を買うことも選択肢に入れていただけると転職活動がうまくいきます。
失敗パターン⑤好きなことだけで転職して失敗した
「好きなこと」だけで転職活動を進めた結果、働き方の違いについていけずに転職後わずか1か月で退職するケース。
やりたいことや、好きなことを仕事にすること自体は悪いことではありません。しかし、仕事は相手に喜んでもらったことの対価として報酬が発生することを考えると、「やりたいことだけを軸においた仕事選び」= 「他人に貢献ができるかどうかわからない状態での仕事選び」は実りのある転職活動ができないケースが多いです。
やりたいことだけに軸をおいて失敗してしまった事例として、「自己分析の結果、自分は人と関わることがやりたいことだ!」と考えて、これまでのキャリア(=事務系職種)と全く畑違いの、店舗の販売員になった方は、あまりにも働き方が違いすぎて1カ月で退職をされ、私のところにご相談されたケースもありました。
このような事例は極端な例かもしませんが、人手不足を背景として、採用ニーズが高くなっているため、好きなことだけでも転職がしやすい状況があり、自分で仕事選びをすることの重要度は日に日に高まっているように感じています。
【対策】正しいこだわりを持って転職活動を成功させるためにできること
「仕事における価値観」「得意なこと」「好きなこと」のバランスを考えながら仕事選びをすることが重要です。
すべてを満たす仕事はなかなか見つかりにくいですが、やりたいことが見つからない方は、自分がモチベーションを感じるポイント・違和感を感じるポイントを振り返りながら、まずは「仕事における価値観」と「得意なこと」を言語化することからはじめていきましょう。
まとめ
全体を通してお伝えしたいことは、「言うは難し行うは易し」の言葉通り、こういう考え方ができるとベスト、ということを解説してきましたが、実態として自分一人で考えて判断することはとても難しいと考えています。
まずは信頼できて、フラットに相談をしてくれるエージェントを見つけてから転職活動に臨んでください。
追伸
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