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言葉の意味

現役を引退後アマチュア指導に携わり、これまでに全国各地の野球教室や野球塾で5000人以上の子どもたちと接してきました。
指導時にふと気づいた子どもの特徴。スポーツに限らず日常の中でも参考になれば…と思っています。

今回のテーマは「言葉の意味」

言葉に意味を【読み取る力】がまだまだ備わっていない子ども。
園児や小学低学年のことを指していると思られがちですが、
実は高校生にもいます。

全国の野球教室で指導時に必ず尋ねることがあります。

「上手になったね!」と褒められた行動は
「出来た」or「出来ていない」
さて、どちらの言葉に当てはまる??

ほとんどの子どもたちが自信を持って「出来た!」と答えます。

この時点で勘違いが生じてしまっています。
いやいや答えは「出来てはいない」と正解を伝えると
みな不思議そうな表情で「何故??」と言います。


上手になったね = ゴール(完成)ではない

完璧になるまでのひとつのステップ。
通過点でしかない

そう説明すると「あ、そうだ!」と気づいて理解してくれます。

では「出来た」とはどんな事を指すのか?
それは、意識せずにこなせること。
考えながらの動きは「出来た」とは言わないのです。

皆さん、
自転車を普通に乗っていますよね?
ハンドルを握り、サドルに座り、ペダルをこぐために足を交互に動かす。

この当たり前の行動。
幼い頃は、何度も何度も繰り返し練習をしていた記憶はありませんか?
出来るようになるまで、きっと努力をしたはずです。

上手に乗れるようになった!
から
完璧に乗れるようになった!!に変わったタイミングがあるはずです。

「上手になった」を「出来た」と判断する子どもは本当に多い。
保護者のみなさんは、上手になったけど、出来るようになるまでもっと頑張ろうとさらに背中を押すことをぜひしてあげてください。

そして親自身がこの意味を勘違いしていたなら、
子どもへ掛ける言葉を変えてみてください。


そうすると、きっともっと伸びしろの増える子どもとなり
より成長するはずです!


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