全然制作しない制作日記① -虚無について-
ふとした瞬間に突然やってくる虚無。朝から体も頭も動かなくて、最低限の家事をしたり、スマホ見たり、メールの返信をしたりしているうちに、時計が11時半なんて時刻を指していると「午前中を無駄にしてしまった…」と絶望的な気分になる。これは制作日記だけど、今のところ頭の中でしか制作は進んでいない日記だ。
目の前の締切や展示スケジュールに追われている間はガンガン進むしかない。与えられたゴールに向かって走り、また次のゴールに向かって走り…を繰り返していく。
無限に続くかと思っていたゴールの連続も、もちろんそうじゃない。とりあえずの最後のゴールが必ずやってきて、そのテープを切ったら、ほんの一瞬の達成感、のちに脱力感、そして目の前に無限に広がった大地に気づいて目眩がする。それが虚無。
「はてしない物語」に出てくる虚無も、見ようとするとクラクラっと目眩がして見えない存在、みたいな感じじゃなかったっけ…?
やりたいことも、進めるべきことも、抱えている本のアイデアもあるんです。(言い訳がましい。)でもなんだか頭の中も足の裏もふわふわして、えい!と踏み出せない。集中力が足りない。いや、集中力なんてものはなくて、始めるから集中するんだ、と誰かが言っていた。でもこの湿気。それに暑さ。あっ、⚪︎さん、今年に入って3冊目の本を出版するんだ……わっ、△ちゃんは家族でキャンプ行ったんだ……。みんな、すごいなぁ。
まぁ、こんな感じの時は誰にでもありますよね。虚無に漂いましょう、そのうちに出口が見える、かも。そんな、まだ何も作らない制作日記。
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