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What is 言葉

全20回のまつむら塾は「疑問とは何か」からスタートする。
それは「疑問」を知らない人に教えるためではなく、「疑問」という言葉から感じられる様々な意味のうち、僕が感じて欲しいと思う意味をあらかじめ宣言するためだ。
「疑問」は「答え」を求める心や、「答え」を疑う状態を指す言葉なので、「答え探し」に欠かせない。
そこで、自身の「答え探し」のために「疑問の使い方」を学ぶことが、まつむら塾の内容だ。
「疑問」には、自分の疑問(what、why、how)と世界の疑問(who、where、when)が3つずつの合計6つの言葉があって、自分と世界の関係を考え、理解できるようにできている。
「言葉とは、何と素晴らしい発明なんだ」という気づきと感動が、僕を突き動かして、まつむら塾を続けている。

第1回目の「疑問とは何か」では、もちろん先ほどの6つの疑問について説明する。
世界を考える疑問は「whoだれ(人間)」、「whereどこ(空間)」、「whenいつ(時間)」の3つ。
自分を考える疑問は「whyなぜ(思い)」、「howどうやって(行動)」、「whatなに(考え)」の3つ。
ときどき「なぜ“whichどれ”は疑問に入らないのですか」と尋ねる人がいるのだが、僕は「whichはそこに答えが有る時に選ぶための言葉だから」と答えるようにしている。
「答え探し」と「答え選び」の違いは決して些細な違いでなく、全くの別物であることにこだわりたい。
いやむしろ、「些細」など程度の問題を、「違い」の有無と混同しないことこそが重要だ。
つまり、先ほどの6つの疑問の中でも、「whatなに」を考えることこそが、まつむら塾の核心だ。

さて、今日の本題はまさにこの「what(なに)とは何か」という疑問だ。
先ほどの6つの疑問の紹介で()内に書いた「人間、空間、時間」や「思い、行動、考え」は、この疑問に対する答えを意味しているので、「何か?」という疑問に対する答えは「考え」となるはずだ。
では、「考え」は一体どうやって表したり伝えたりするのだろう。
「人間、空間、時間」は、現実世界で指し示すことができるし、「思い、行動」は身振りや表情などを含む様々な方法で伝達できるが、「考え」だけは「言葉」にしなければ伝えられない。
そもそも「考え」は「言葉」で構成されているのだから無理もない。
実は疑問に対し答えを探し説明を試みる行為は、全てが「考え」だと言っていい。
「何?」とは言い換えれば「何と言うか?」であり、その答えは「言葉」でしかありえない。

だとすれば、まつむら塾は、「自分と世界を言葉にする試み」なのか。
迷子になった僕は「何かとは何か」でググってみた。
するとまず、「なに‐か【何か】㋑今まで述べてきたことや相手の言葉などを否定して、それとは反対の趣旨を述べるときに用いる。 いやいや。」という辞書の答え。
そうじゃないんだよね、、、とぼやきながら言葉って難しいと感じたので、開き直って「言葉とは何か」と調べるうち、「言葉は英語で何と言いますか?」という検索ワードに辿り着いた。
言葉は英語でword(単語)、expression(表現)、language(言語)などが使われる。
つまり、「ズバリそれ」という訳語は存在せず、複数の意味にまたがる役割を果たしているという訳だ。
これは、「何か」という言葉の意味を限定できないことに通じるし、そもそも冒頭の「疑問」の説明も同様だ。

そこで僕は、あえて「whatなに(言葉)」と定義したい。
「What is 言葉」とは、「言葉とは何か」ではなく、「何かとは言葉」ということだ。
これはあくまで、僕松村の意見に過ぎないことをお忘れなく。
全てを僕自身の意見で構築することで、まつむら塾は唯一独自のプログラムを提供できるし、どんな質問に対しても独自の答えを導き出せる。
オリジナルの議論に参加することで、あなたが出会う違和感や気づきは、相手が張本人なら本物だ。
もしも、オリジナルのあなた自身を探すなら、張本人の松村と対峙することをお勧めする。
初回の対峙(ガイダンス)は無料なので、つまらなければおさらばしよう。
ではでは。

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