WDRACの活動としてウクライナの方を間接的に支援した話

私は、2022年から一般社団法人戦災復興支援センター(WDRAC:ワドラック)で支援活動を行っており、現在は理事の一人としてかかわっている。
自分自身が直接ウクライナに縁があるとか、知人がいるとかそういうのは無いのだが、これまでの人のつながりの縁があって活動をしている。

OHACO(オハコ)

相方がメインで住む長野県の松本市の中心地にある縄手通りの脇に、そのお店 OHACO(オハコ) はある。この活動を始める前から相方がお付き合いをしていて、洋服の手直しやリメイクなどをお願いしていたお店。
お願いしていたお洋服を取りに行くからと共にお店に向かうと、そのお店はなんと、ウクライナの民族衣装をメインに取り扱っているではないか!

ウクライナへの支援

オーナーの永田みずほさんは、既にウクライナ大使館に直接売り上げの一部などを支援金として行っていた。WDRACの設立趣意や活動をご説明させていただき、我々の活動の方にもご支援をしていただくことに。
大使館への支援とは別に、売り上げの一部やパンフレットなどを置いてもらったり、イベント時に民族衣装を貸していただいたり。

売り上げの一部がWDRACへの寄付に

ウクライナに残る民族衣装のバイヤーさん

2022年の侵攻開始までは、ウクライナの国内で活動する民族衣装のバイヤーさんと取引をしていたそう。侵攻後しばらくしてそのバイヤーさんが国外に避難するという事になり、その資金の手助けやバイヤーさんの手元にある物資を国内に残し避難しなくてよいよう全部まとめて買い入れたりしたそう。(通常なら選別して仕入れたいものだけなのだが緊急避難的にすべてを)
子供もつれて避難していたものの、長く続き先の見えない戦況と避難先での生活の難しさで、ウクライナに戻る決心をしたという話を聞いていた。

WDRACの活動にも変化が

長く続く状況の中、各国のウクライナ支援も中止に、個人でも支援疲れで先細りし、支援していたNPOやNGOも多くが立ち行かなくなっている。
WDRACも例に漏れず、日本国内で新たに支援を求めるのは厳しい状況を迎えていたので、支援先の再構成や支援方法の再検討などが行われた
その中で、新たな取り組みとして「アンサングヒーロ基金」という取り組みを始めることにした。アンサングヒーローとは、WDRACの理念である「支援する人たちを支援する」に該当する支援先の個人や団体を指す言葉。
その、アンサングヒーローを新たに見つけ出す取り組みとしてスタートした

アンサングヒーロー基金

これまでは結果的に、ウクライナへの支援が行われてきたが、あらためて設立の趣意に沿って戦災復興に目を向けて、幅広くアンサングヒーロを発掘しWDRACとの関係性を作っていくのがねらい。
OHACOのみずほさんから、先のバイヤーさんがウクライナ国内に戻ったものの、新たに事業を再開するには資金も必要だけれど、そもそも子供の学校や家族の生活の基盤が整わないと難しく困っているという話をお聞きした。
もう少し突っ込んで話を聞いてみると、バイヤーさんは数名のグループでウクライナの民族文化を保存しつつ衣装を修復したり展示用の花冠を作ったりしているとのこと。
あっ、このバイヤーさんたちの活動を支援しているという事はみずほさんもアンサングヒーローの一人じゃないかと今更ながらに気づいた。

"Улянка Панянка"

”ウリャンカ・パニャンカ“ 彼女たちのグループ名、翻訳ソフトでの翻訳、合ってるかどうかは微妙に不明、意味はあるのかなそこまで聞けていない。
バイヤーさんと呼んでいた彼女は、ウリアナさんというのがやっと判明w

ウリアナさんたちと娘さん

アンサングヒーローの永田みずほさん

WDRACは「支援する人たちを支援する」なので、支援先はあくまでもアンサングヒーロである永田みずほさん
WDRACからはみずほさんに支援をさせていただいて、その後ウリアナさんに資金が届き活用されていること、感謝のメッセージなどが後日届けらた。
現在、ウクライナにお金を送るのも戦況を含めた国際情勢のほかマネーロンダリングなどの影響もあって、資料を求められたりWDRACも今回の基金の資料などを銀行に提出してなんとか無事に完了
今後、継続的な支援とするかなどはまだまだ未定

皆さんにお願いしたいこと

ウクライナに限らず、様々な場所で戦災の被害者がおり復興に向けて活動しています。停戦や終戦から10年たっても復興が進んでないところも多くあります。そんな中で支援を必要としている人に向けて、活動を行っている個人や団体があればご連絡ください。
また、このような活動している私たちの理念に共感しご支援をいただけると助かります。1回のご寄付でも構いません。可能であればマンスリーサポーターになって継続的なご支援をお願いします

以上、2024年12月2日、WDRACのアドベントカレンダーに向け寄稿

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