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神経内科医として修行中。 Quoraで質問のリクエストを受け付けています。

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カルテ記載方法について 基礎編

きちんとしたカルテ記載ができることは医師として、とてもとても重要な素養だと考えています。 カルテ記載をみればその医師がどのような能力をもち、どのような考えをもって診療に当たっているかがわかります。また的確なカルテ記載は、周囲もその患者さんの病状や重症度、今後の方針を認知することができ、チーム医療の質の向上となり、また、いざという時に自分を守ってくれるものになるでしょう。 最初に断っておきますが、カルテ記載にこの方法が正解というものはありません。しかしながら、常により良いも

    • 大学院生になる前に絶対に読むべき本3冊

      こなさん、みんばんは。 脳神経内科のまつもとです。本日は、大学院生になる前に絶対に読むべき本、3冊を独断と偏見によって皆様にお伝えしたいと思います。大学院において、大した成果を残していない自分が言うのもなんですが、自分が大学院に入る前に読んでおきたかった本、そんな本をお伝えしたいと思います。 さて、ご存知のように世の中に本はたくさんあります。たくさんあって、その中に大学院生が読むべき、読んだほうがいい本も山とある。実際に私がここにあげる以外にも、読んで良かった本はたくさん

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      • 2024年上半期にいち脳神経内科医が読んで面白かった本 ベスト5

        今年も更新していきます。笑 第5位 学ぶ脳    虫明 元 https://amzn.to/3zcWtJ9 大脳生理の基礎研究者として第一人者である著者が、非研究者向けにわかりやすく脳がどのように学習するのか、そのメカニズムについて現状わかっていることから解説しています。 この本を読んだ理由 大脳生理の研究に個人的に興味をもったこと、また脳がどのように学習しているのかがわかれば、自分の学習に活かせるのではと思ったからです。その予想はまさしく当たりでした。 本図書はで

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        • Johan HuizingaのHomo Ludensを大学院生が読むべき理由 (前篇)

          今後は、毎週末を目安に定期的にNoteを更新しようと思います。 もしよろしければfollowをお願いします。 さて、Johan HuizingaのHomo Ludensを読了しました。 正直、これほどまで凄まじい本だとは全く思っていませんでした。 https://amzn.to/3uM9iZ5 私が手にとったのは上記の、西洋中世史が専門の里見元一郎さんが翻訳したもの。非常に平易で読みやすかったです。 ホイジンガは言います。 と。1903年にこの考えにたどり着き、30

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        • 松本のQuora回答
          2本

        記事

          一脳神経内科医が選ぶ2023年下半期に読んだ本ベスト5

          誰も読むことはないと思いますが、今年もまとめておきます。笑 2023年上半期編はこちら。 https://note.com/matsumotoy10/n/nea947285df39 5位 "Pure Invention" Matt Alt ▶https://amzn.to/3ws87yd 日本のゲームやアニメがどのように世界を席巻していったのかを日本在住のアメリカ人の方が詳細に調べて記載した本。自分が世代だからか、特にファイナルファンタジー7についての記載で始まる前書きが

          一脳神経内科医が選ぶ2023年下半期に読んだ本ベスト5

          とある脳神経内科医が読んで楽しかった本 2023年上半期

          誰も読むことはないと思いますが、今年もまとめておきます。笑 もし良き本がございましたらぜひご教示くだされば幸いです。 第5位 「ゴリラに学ぶ男らしさ」 山極寿一著 ▶https://amzn.to/3NAbyIa 京都大学元総長の霊長類学研究の第一人者である氏のゴリラの解説本。昨今、男性性を論じることが難しくなったけど、ゴリラ研究者として、ゴリラのオスとヒト種の男性の共通点を論じています。筆者の「ゴリラのオスの気持ちはわかるが、人間の女性の気持ちはわからない。性別の壁は種

          とある脳神経内科医が読んで楽しかった本 2023年上半期

          子供に伝えたいこと 1: 学ぶことの重要性

          いつか死ぬだろうから、子供のためになにか残そうという思いが強くなっきた。 いつか死んだあとに、親父がこんなことを考えていたのだとわかってくれればいいな。 自分のWEBサイトを作ってそこにまとめるべきか。noteに書くべきかわからなかったんだけど、まずはnoteに書いてみることにした。 今日は何を書こうかな。 せっかくなので、自分の頭で考えろ!という言葉について考えてみようか。 お父さんが若い時、よく先生とか周りの大人たちに自分の頭で考えろって言われていたんだ。それで

          子供に伝えたいこと 1: 学ぶことの重要性

          一脳神経内科医が2022年におすすめしたい本 3冊

          一脳神経内科が2021年に50冊程度本を読んで、そのなかで皆様におすすめした3冊を勝手に記載したものです。 こんにちは、脳神経内科医の松本です。 2021年は通勤や実験の合間を縫って、50冊程度本を読みました。いまいち慣れないものの、特に気のむくまま、最近の本ではなく古典も読むようになりました。古典を読んで思うのは、近年の本は古典をより発展させたものであり、古典にこそ源流があるということ。そして、一見役立たなそうでも、実際は古典の方が遥かに応用が効く、ということです。

          一脳神経内科医が2022年におすすめしたい本 3冊

          進化や遺伝について面白いと思うことはなんですか?の私の回答

          この回答が心配症な方を少しでも勇気づけられれば嬉しいです。 むかしむかし、杞の国に大層心配性な男がおった。その男は天地が崩れるのが心配で心配で、食事も喉が通らず夜も眠れず過ごしておった。その男を心配してある男がきて言った。 「天は空気で満たされているのだから天地は崩れようがないんだよ。」 男は答えていった。 「天が空気で満たされているのなら、月や星が落ちてくるんじゃないか。」 「月や星は積もった空気の中で光っているものだ。落ちてきたって怪我なんかしないから大丈夫だ。」(中略

          進化や遺伝について面白いと思うことはなんですか?の私の回答

          ヴィトゲンシュタインの論理哲学論考はいい意味でやばい. その1

          こんばんは。神経内科医の松本です。当直からの帰りのバスで書いています。眠いです。笑 ヴィトゲンシュタインの論理哲学論考(以下論考とする)を読んだ感想をまとめておこうと思うのですが、その前にヴィトゲンシュタインがどんな人か、またその行動からどんなことが考えられるか書いてみました。(日英ウィキペディア及び複数のヴィトゲンシュタインの本を参考にしました。誤りがあればぜひご教示ください。) 長文なので、何部かに分けようと思います。 ヴィトゲンシュタインの生涯ヴィトゲンシュタイン

          ヴィトゲンシュタインの論理哲学論考はいい意味でやばい. その1

          安宅和人氏 "イシューからはじめよ"を読んだ感想

          こんにちは。眠れないのでNoteとなるものをしてみんとてするなり。 本日は話題のイシューからはじめよという本を読んだので、その感想を備忘録がてらまとめておこうと思います。 -臨床研究においてはどのようなリサーチ課題が良いか判断する材料としてFINERというフレームワーク(?)があります。 - F:実現可能な - I:興味深い - N:新規性のある - E:倫理的な - R:重要な な問題を解きなさいという考えで、臨床研究をやるものであれば誰でも知っているものです。 この

          安宅和人氏 "イシューからはじめよ"を読んだ感想

          ローランド「デブは甘え 普通に生きてたら太らない」という意見についてどう思いますか?に対する私の回答

          脳神経内科医です。糖尿病や代謝内分泌学の専門家ではありません。あらかじめ、ご了承願います。 発言の一部だけを切り取って批判することは不適切だと思いますが、ローランド氏への批判は抜きにして、非常に重要なトピックだと思いますので回答させていただきたいと思います。 (国語のテストでも線が引かれた部分だけを読んで筆者の意図を回答すると大抵間違いますよね。筆者の意図を推測させる教育については批判がありますが、あれはそういうことをしないためのことだと思っています) 私はローランド氏

          ローランド「デブは甘え 普通に生きてたら太らない」という意見についてどう思いますか?に対する私の回答

          日本では、親が金持ちしか、医者になれないシステムです。多くの貧乏人は、医者にはなれません。こんなシステムでいいのでしょうか?に対する自分の回答

          単純に見えてすごい難しい質問ですね。デカルトは"難問は一つ一つに分割する"とおっしゃっていますので、少し質問を変えて3つに分けて考えてみようと思います。 最初に結論から参ります。 1)日本では医師は裕福な世帯の子供しかなれない職業か? →もちろん貧しさの具合にもよると思いますが、そんなことはないと思います。 2)多くの貧しい方が医師になれないとしたらそれはなぜか? →最大の理由はアルバイト等に時間をとられ勉強する時間がとれないということでしょう。その他は高額な学費、

          日本では、親が金持ちしか、医者になれないシステムです。多くの貧乏人は、医者にはなれません。こんなシステムでいいのでしょうか?に対する自分の回答