無事出産しました。
こんにちは、松本佳奈です。
木更津は久々の雨模様…皆さんお元気でしょうか?
ファンクラブの皆さまにはお伝えしましたが、
先週17日、お陰様で無事出産しました。
3702gの男の子。自宅出産でした。
腹筋がほとんど伸びきってしまったのでしばらく歌は歌えそうにないですが、これから焦らずゆっくりトレーニングして戻していきたいと思います。半年くらいはかかるかな?という予想です。
一応、11月末までは産休として音楽仕事の受注はストップしますが、身体の回復によってはもう少しライブの復帰は遅らせるかもしれません。産前よりも良い状態で歌えるように整えていく所存ですので(笑)気長にお待ちいただければ嬉しいです。
そうだ!「わらってしにたい」のMVを担当してくださる熊谷まどか監督とカメラマン大沢さんが出産翌日の風景を撮って下さいました。これから秋、冬と季節ごとにまた撮影をして、来年の初夏に公開予定です。
こちらも是非お楽しみに。
以下は、記録として。
「自宅出産ってどんななの?」という質問が多かったので参考までに綴ります。でもお産は人それぞれ違うので、あくまで今回の私の場合、ということで。
明け方に陣痛がじわじわと始まり(15分くらいの間隔で子宮がきゅーっと収縮する痛みあり)助産師さんに電話をかけて自宅へ来てもらい診察。
その時点で子宮口は既に5cm開いていましたが(10cmで全開)中の人の頭が下がってこないことにはまだ生まれないので、午前中は床の拭き掃除をしたり、家族でショッピングモールを歩いたり、昼ごはん食べたり、普段通り過ごしました。←その間も10分間隔で陣痛来る
家に帰って足湯。子宮口は9cm、陣痛間隔は6分。でもまだ頭が下がって来ないので、昼寝をして夕飯。暑さが和らいでからは近所を散歩しました。
20時頃、お風呂に入っていると陣痛間隔が3分おきになり(シャンプーやドライヤーしている間に2回ほど陣痛が来て唸る)身体を温めると陣痛が進むんだなあと実感しました。
どんどん痛みが強くなり「これは今日中に産まれるかも?」という気配が漂う。助産師さん二人が準備を進めてくれて、布団の上に横になり、破水待ち。破水したらぐっと頭が下がってくるだろうと予想。
22時半過ぎに破水、子宮口も全開10cm。
そこから約30分で産まれました。
いや、産みました、という表現の方がしっくりくるな…。産みました(笑)
自分の体から生き物が出てくるって、すごい感触です。
痛いー!うううーー!と叫びながらぴったんくん(夫)にしがみつく真横ですやすや寝息を立てながら爆睡するおもち(2歳)には度肝抜かれました。朝まで起きませんでした。こいつは大物だ。
私は生粋の人見知りで、大勢がいる場所が苦手で、知らない人の前ではどうしても気を遣ってしまう気質なので(こんなんでよくステージに立っているよなと自分でも不思議…)自分のペースでリラックスして出産するにはなるべく「普段通り」に過ごせたほうがいいんじゃないかと思って今回自宅出産を選びました。
あと、出産の機会なんて人生の中でそうそうないから、せっかく体験するなら色んな選択肢を試してみたいという気持ちもありました。(それで前回は助産院を選んだわけです←結果的に病院で出産になりましたが)
事前に助産師さんとコミュニケーションをしっかり取って、自分の心と身体と向き合い、週に一度は骨盤矯正やマッサージのケアを受けながら臨んだお産でした。月に一度は提携している病院で検査も受けて、リスクになりそうな要素を極力取り除いていきました。
産後5日間も毎日助産師さんによる訪問診察があります。妊娠出産も大仕事だけど、産後のケアはもっともっと大事。子宮が元の大きさに戻ろうと収縮するたびに陣痛並みの痛みはあるし、出血は1ヶ月ほど続くし、内臓が元の位置に戻り筋肉が戻るまでには数ヶ月かかるのです。
そしてお子の方も、呼吸や排泄がちゃんとできているか、黄疸が強くならないかなど、5日間毎日しっかり診察してもらいます。
おもちの時は出産3日目で黄疸が基準値を超えてしまい入院治療になったので(一泊)今回も黄疸に関してはヒヤヒヤでしたが、無事5日間クリアできてほっとしました。
黄疸とは?こちら⇩
黄疸とは、血液中に含まれるビリルビンという成分が身体の組織に沈着し、肌や白目が黄色く染まって見える状態のことです。このビリルビンは、赤血球が壊れることで血液中に増えていきます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、出生と同時に口呼吸を始め、これによって循環器や呼吸器のしくみが口呼吸に適したしくみへと大きく変化します。このとき身体中に酸素を運ぶ役割を担う赤血球でも、新しい赤血球への入れ替えが起きます。つまり、胎児の時に使用していた古い赤血球が壊され、このことにより一時的にビリルビンが増加するのです。大人では通常、過剰なビリルビンを、便として排泄しているのですが、生れて間もない赤ちゃんは、消化器系も未熟なため、ビリルビンの排泄が追い付かず、黄疸になりやすいのです。(https://media.paramount.co.jp/678/ )
産後、親友であり尊敬するシンガーソングライターである引田香織氏が泊まり込みで家事代行に来てくれて、山ほど玉ねぎを炒めたり、おかずや干し野菜を作ったり、掃除洗濯おもちの子守りを朝から晩までやってくれました。めちゃくちゃ助かった…
他にも
採れたての野菜やすぐに食べられるおかずを差し入れしてもらったり、おもちを預かってもらったり、たくさんの人の手を借りて新しい日常が始まりました。支えてもらっています。有難い。
出産に繋がる「良い陣痛」は死にそうなほど痛かったけど、家族や助産師さんや周りの協力のもと、自分らしいお産になったなあと思います。満足。
それにしてもこんな人生になるなんて思いもしなかった。二人も子どもを産むなんて。自分が一番驚いています。びっくり。
たった数週間前の出来事がずいぶん過去に感じる。振り返り、少しの寂しさを感じながら、また新しい日常が織られていくんだな。
あなたの日常が穏やかでありますように。
ここまで読んで下さり有難うございます。
生存報告でした。
ありがとう。
松本佳奈
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