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『虎に翼』セーラー服と魔法の力と最高裁

『虎に翼』マニアです
とうとう最終週が来ました…楽しむんだ

家裁を訪れた
美佐江の母であり、
美雪の祖母で育ての親である
佐江子は苦しんでいました

美佐江の呪縛なのかも知れません

美佐江は東京で答えを得られぬまま
死んでいったのでした
その置き土産である日記の内容に
寅子は得体の知れぬ狂気を感じます
救えなかった事への後悔も重ね、
その肩にのしかかります

美雪は、
窃盗と売春の容疑でまた補導されました
母の日記を大切にし、
その血を継いだ子、
でも真の
美雪はまだ見えません

美雪を助けて欲しいと懇願する
佐江子
「美雪にこのまま
  娘をなぞって欲しくない
  どうか…どうか…」

寅子と
音羽は何とか落ち着かせます

どうしたらいいのだろう



山田轟法律事務所では、
翌日に控えた最高裁での裁判に
緊張を隠せない(だいぶん薄いけど)
よねさんが居ます
轟は、最高裁の大舞台に、
自分達弱小事務所が争うにあたり、
よねさんに気合を入れる為、叱咤激励!

「こんなしがない事務所の
  弁護士がお偉い先生方15人の前で
  弁論するなんてなぁ
  そりゃ、おじけづくよなー、です

  山田ーっ、
  心を痛めてる暇も
  緊張してる暇もないぞ!
  そんな暇があるなら弁論の練習だ!
  聞いてやる!行けー!」
と気合が入ってます
…でも心の中では不安があったはず

幾つになっても
良い漢です



星家では、
航一と
寅子がお酒を飲んで静かに居りました
しかし、
寅子は不安が取れません
美佐江の影を引き摺る
美雪
美雪を救うとは?救えるのか?
それは
美佐江への贖罪?違う!では何だ?
きっと
いろんな考えが渦巻いているはずです

そして明日は最高裁大法廷での裁判
苦しさ以外の何が
寅子にあったのかと思います

「蓋をしてきたものと向き合うのは
  苦しいわね」とぽつり語ります

すると、
航一がさりげなく立ち上がり
寅子の前に立ちます
テレビでもつけるのかな?と思ったら…
人差し指を
寅子に向け
「ちちんぷいぷい!
  今、
  寅子さんが強い意志…強い意志…」
そう魔法をかけようとしますが、
あまりの恥ずかしさで膝崩れ…!
寅子は笑いながら
「無理をしてくれてありがとう」
と言います
航一は
「はい、
  無理をしました
  無茶をしました」と
下を向き笑いました

寅子もびっくりですね!
前に
寅子が
航一にかけた魔法ですね
今度は
航一がかけてくれました

笑顔になる二人


そこへ
朋一がスッと現れます
つい、
父親の恥ずかしさいっぱいの
「ちちんぷいぷい!」を聞いてしまい
出て来難かったでしょうね、
ちょっと笑いを隠しての登場でした

航一、撃沈ですが元気です

「夜中にごめん
  ちょっと…聞いて欲しい事があって」
そう始めた
朋一は、
「家具職人になる事に決めたんだ
  明日から修行の為に
  岐阜に行ってくる」と言います
また、
「朋成を育てる為に稼ぎはいるけど、
  法律とは距離を置きたい
  で、ふと思い浮かんで
  ほら僕、手先が器用だろう
  それで知り合いのツテを頼って」
離婚したのでしたから、
男の子は引き取ったのかな?
その辺りは想像ですが、
いつまでも働かない訳にはいかないし
でも発想がとても良いですね

話をさくさく語る所に
航一が聞きます
「法律を学んだ時と同じぐらい
  胸が熱くなったか?」
朋一は少し考えて笑顔で
「熱くなった」と答えます

もう大丈夫、
航一、
寅子と
朋一は、夜中ですが
「飲もう」と乾杯します


そうしてとうとう運命の日が来ました
最高裁で
美位子の事件に対して
尊属殺人の重罰が違憲か否かを決める為
15人の裁判官による大法廷が
桂場による開廷宣言で始まります

小声で
よねさんを送り出す


よねさんの弁論が始まります

「まわりくどい前向きはしません
  刑法第二百条
  尊属殺人の重罰規定は
  明らかな憲法違反です」

昭和二十五年に
穂高先生違憲を訴えた時
道徳原理を根拠にした事、
その内容を引き継いだのです

被告の美位子が
被害者である父親から被った酷い行為を
畜生道に堕ちたものと表現し、
もしも
父親を守り、
美位子の行為を重罪にするならば
この社会と我々も畜生道以下、
クソだとはっきり述べ、
周囲を驚かせます

桂場の注意を受け、
轟が詫びの言葉を述べ、再開します

「我々は
  無力な憲法を、
  無力な司法を、
  無力なこの社会を嘆かざるを得ない」

法律事務所を一人掃除する
美位子の心の中も
きっと緊張していた事でしょう
ただ、何を思うのか
計り知れません


裁判は始まったばかりです

そして
寅子と
美佐江の
決着もつけなければ意味がないのです
美雪のこれからがかかっているからです
寅子のこれからもかかっているのです


まだまだ濃い内容が続きます!
明日も観ますよ!


2024年9月23日月曜日 21:27追記

よねさんの弁論の時に出た「はて?」
「はて?」は
寅子の十八番言葉です
それを
よねさんが大勢の場で使いました
それは意図してではないと思います
よねさんも、
みんなも、
「はて?」が言いたいシーン、
きっと多いんじゃないでしょうか?

自然に出た言葉
疑問を持って生きる事は
世の中の進歩の証になる
…言い過ぎですか?
いや、きっとそうだ!(私の余談)

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