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心のコントローラー自分の手元にありますか。
休業に入ってちょうど1週間になる。
経済的な不安と、ひとり暮らしだから誰にも会えない孤独感があるけれど、家でのんびり過ごせて、ちょっとホッとしている。
朝はゆっくり起きて、食べたい物を食べて、山に沈む夕日をぼんやり眺める…すごく平和だ。
平和すぎて、頭も身体も靄がかかったように鈍くなって、でもまぁいいか…と開き直ろうとしていた時、それは起こった。
引っ越し見積もりの相談のため電話を入れたら、なぜか担当のおじさんが怒っていらっしゃった…。
…というか、私の電話を受ける前からご立腹だったと思うんだよなぁ。
「引っ越し当日に荷物が増えるお客さんがいて困る(怒)!」
…えっ?私のこと?…と思って、おじさんの話を聞いていたのだけれど、どうやら私のことじゃないみたい。
結構長い間、おじさんの話を聞いていたのだけれど、要するに…
「もう仕事したくない(立腹)!」みたいだった。
おじさんも大変なんだと思う。
でも、これって理不尽な怒りをぶつけられてないか…自分、と思いながら聞いていた。
おじさんから通常料金の3倍以上の金額を言われた時に、「はっ!ヤバい!」と気づき、それはそれは丁重にお礼を言って断った。
電話を切る手は冷たくなっていて、震えていた。
やっぱり恐かった…。
いつもの私なら怒りをぶつけられた時、ものすごくへこむ。
自分を責めて、責めて…自分が死んじゃえばいい!くらいに思ってしまう。
私のメンタルは豆腐なのだ。(よくぞここまで生きてきたもんだ。)
ただ、今回は違った。
明らかに自分に非がないと思えたし、休業して7日間、たっぷり寝て食べて、心に泉があるならば水が溢れんばかりに潤って、元気になっていた。
それでも、手が冷たくなって震えていたから、とにかくお風呂に入った。
お風呂に入って身体が温まってきたら、何だか腹が立ってきた。
「なんなん!あれ(怒)!」
「なんで黙って聞いとった!自分!」
そしてなんだか分からないけれど、お風呂から上がる頃には、ぶわーっと立ち上がるようなやる気が湧いていた。
あの怒りはおじさんの物であって、私の物じゃない。
世の中の人全員が、自分や身近な家族や友人も含めてすべての人が、聖人君子なわけじゃない。
きっと、これからも理不尽な怒りをぶつけたり、ぶつけられたりするだろう。その度、こわくて震えたり、へこんだり、泣いたりするかもしれないな。
それでも、こうやって落ち着けば、自分のことは自分で決められるってこと。うまく言えないけれど、自分のコントローラーが自分の手に、やっと戻ってきた感じだ。
休業中だし別にやることないし、私は全然変わっていないけれど、でもコントローラーを自分で持っていると思うと、何だか内側から強くなった気がしてくるから不思議だ。
自分のコントローラー、今までどこに放って置いたのだろう。