#12 試行錯誤の2024年と、設立10周年となる2025年に向けて
息子を連れて初めて地元八戸市へ帰省中!
紅白歌合戦を横目にこのnoteを書いていますが、もう最近の音楽全然知らないなあ。(GLAYでテンション上がった)
というか子供が生まれてからテレビほとんど見なくなって、朝のNHKニュースしか観てないもんなあ…そりゃ知らないか。
さて、先日NOMALが開催したアートイベントには、たくさんの方に足をお運びいただきありがとうございました。予想していたよりも盛況で、まずは無事に終えられたことに胸を撫で下ろしています。
そのイベントで、中学時代の同級生と20年ぶりに再会しました。「noteを読んでどうしても会いたくなった」とわざわざ申し込んで会いに来てくれたそうで、継続して発信することの大切さを実感しています。
彼自身も経営者として活躍していると聞いてうれしかったなあ。今年から重い腰を上げてはじめたnoteですが、来年も続けていきますので、みなさまどうぞよろしくお願いします。
遠慮せず、ぜひ「note読んでるよ!」と声をかけてください!
そんなわけでもう年末です。来年はNOMAL設立10周年。
今年最後のnoteは、この1年を振り返りながら2025年に向けての思いを綴ってみようと思います。
アート事業に大きく投資した2024年
2024年を数字で振り返ると、会社全体の売上は前年比120%、アート事業においては140%という過去最高の成長を遂げることができました。
単純に数字だけを見れば、とてもよい1年だったと言えます。
一方で、今年はアート事業に大きく投資した年でもありました。
この1年間で新たに6名のメンバーが加わったほか、ブランディングやインサイドセールスにお金をかけるなど、会社としての戦略的な投資をかなり意識した年でもありました。その結果として、売上は大きく伸びたものの、利益は昨年とそれほど変わらない状況です。
各種税金を支払った後の現金残高を考えると、おそらく昨年とあまり変わらなさそう。みんなどうやって会社の現金を増やしているんだろうと、他の経営者の方々の手腕に改めて驚きを感じています。
とはいえ、NOMALを立ち上げて9年。ようやく本格的な組織づくりのフェーズに入ってきたのかもしれません。
というのも、数年前までは経営者というより営業組織の延長のような感覚で会社を運営してきた部分があったから。毎月の支出より収入を多くすれば大丈夫といった感覚で、ここまでやってこられました。
しかし、会社が大きくなり社員も増えてくると、そのままではいきません。
今年、さまざまな投資判断を迫られるなか、会社の資金をどう管理し、どこにどれだけ投資するのか。その重みを感じるシーンが多々ありました。
ある意味で、ようやく「経営者」としての自覚が芽生えてきた年だったかもしれません。
ギャンブル的挑戦だった「ART LIVE TOKYO」
投資したぶんだけしっかりリターンがあることが理想ではあるものの、実際には、成功も失敗もさまざまありました。
まずは、インサイドセールスの導入。これは初年度にしては、かなりうまくいきました。そうして出会った人の縁で大型案件が生まれるなど思わぬ成果も得られました。
ただ、だいぶ担当者のセンスによるところが大きいところが課題なので、来年以降は誰が担当しても一定以上の成果を残せるようにしていきます。
また、広告まわりにも少なくない費用を投下しました。さまざまな角度から効果検証を繰り返した結果、WEB広告を見てNOMALを知ってくださるお客さまも増えてはきましたが、アートという商材にはそこまでマッチしていないのかなと。広告以外での案件獲得は模索しなければならないところです。
そして今年、一番大きな投資となったのは11月に開催したイベント「ART LIVE TOKYO」です。会場費、登壇者へのギャラ、運営費用などなど…かなりの金額を投じました。大手企業なら、こういったイベント運営のノウハウも実績もあるでしょう。でも、私たちにはそれがありません。手探りの中での挑戦でした。
最終的には300名を超える方々に参加いただき、大成功と言えるイベントになりましたが、正直なところ、開催前は不安で仕方ありませんでした。見込み違いだったら?人が集まらなかったら?そうした心配が当日までずっと頭を離れませんでした。
イベント開催までの思いについては平山のnoteにて。
実は当初、僕はイベントの開催に反対だったんですが、アート事業の責任者である平山がやると決めたならばやるしかない。
結果的にポジティブな結果で終えられたものの、イベントまでの道のりは本当に大変でした。社員とアルバイト全員の力を投入して、なんとかこぎ着けた感じです。
今振り返ると、こういった大胆な挑戦ができたのも、会社が成長してきた証なのかもしれません。ただ、イベントの規模は少し大きすぎたかも。来年以降の開催を期待してくれている声も届いており、継続する意義も感じていますが、もう少しコンパクトな規模でもいいかもしれません。
会社としての成長を目指すため、組織と役割を変えていく
営業先の新規開拓やイベントの開催など、常日頃から先行投資を行っている企業を外側から見ていると、すごく順調に見えるものです。
でも実際に挑戦してみると、その裏には数えきれないほどの試行錯誤があるんだということを、身をもって経験できました。
多くの投資と試行錯誤を経て得られた大きな学びは「何に投資すべきで、何を削るべきか」が少しずつ見えてきたことです。
例えば営業手法。この1年でさまざまな方法を試してみましたが、結局のところ、平山が築いた信頼関係によるダイレクト営業がもっとも「確度が高い」のだと、改めて実感することができました。
単に案件の獲得率が高いというだけでなく、そこから生まれる関係性の質も違う。信頼関係から始まる商談は、ほとんどが本質的な課題解決につながっています。
「これはNOMALの転機となるはず」と感じる仕事のほとんどは、平山の地道なネットワークづくりと、アートに対する真摯な姿勢によって得られたものです。
こうした気づきを経て、来年以降のアート事業には松本自身も深く現場で関わっていくことにしました。何よりも重要なのは、これまで平山が一手に引き受けていた膨大な量の業務を、適切に分散させていくことです。
それによって、「平山にしかできない仕事」により多くの時間を使える体制を整え、会社の成長につなげていきたい。
それを実現するために、2025年は、僕がアート事業のインサイドセールスとフィールドセールスにがっつり入って体制を作っていきます。
最初の接点から商談までを僕が担当し、プロジェクトがスタートしてからは平山に任せる、といったイメージです。また、アート事業は、企画が走り出してから納品まで時間がかかることが多いので、商談のサポートから全体の進行管理を任せられる人材育成にも力を入れていきたいと思っています。
僕たちは、誰のために、何を実現しようとしているのか
NOMALにおけるアート事業はコロナ禍をきっかけに大きく成長し、その後も順調に成長を続けています。似た事業を手掛けている会社は数える程度しかなく、現在、国内でこれだけの規模でアーティストとのネットワークを持っている会社は、おそらくNOMALくらいしかありません。
「ウォールアートといえば◯◯(会社名)だよね」と呼ばれる挑戦チケットを持っている企業は少なく、NOMALはだいぶ近い位置にいるのではないかと期待しています。
今年アート事業に大きく投資したのは、そのチケットを活用するためには今がアクセルを踏むときだ、と判断したからでもあります。そしてまだまだ伸ばせるポテンシャルを秘めていることもよくわかりました。
2025年の売上目標は、これまでと同様に前年比120%以上を掲げています。
成長率を維持することに関して、以前の平山なら「プレッシャーをかけないでほしいよおおおおおお」と言っていましたが、最近は目標を達成できる自信のようなものを感じます。
以前のnoteでも触れましたが、NOMALは、僕が採用コンサルティング事業を、平山がアート事業を担当するところからスタートしました。
互いの事業にはほとんど干渉しない方針を貫いてきたのですが、今回、僕がアート事業のセールス責任者として、平山の夢と、アーティストの夢を叶えれるようなサポートができたらと思います。
そして、冒頭でも申し上げましたが、2025年はNOMAL設立10周年の年。
「10周年だから何かをしなければ」というプレッシャーは、正直あります。でも、それ以上に、この10年間で築いてきたものを、より確かなものにしていきたいという思いの方が強い。
来年は、単なる売上の成長だけでなく、会社としての基盤をより強固にする。そんな1年にしていきたいと思います。
そして10年目を迎えるにあたって、改めて問い直したいことがあります。
それは、NOMALという会社の存在意義です。
僕たちは何のために存在しているのか。
誰のために、何を実現しようとしているのか。
これまで漠然と考えてはいたものの、明確に言語化してこなかった部分です。
実は今、その問いにしっかりと向き合い答えを見つけている途中。
現在、新しいステートメントやロゴの制作を進めており、10周年となる7月にお披露目する予定です。
経営者として、まだまだ未熟な部分は多くあります。
でも、この9年間の経験と、特に今年得られた学びを糧に、より良い判断ができる経営者になっていきたい。そんな決意を新たにしながら、創業10周年の年を迎えようと思います。
皆様、2024年も大変お世話になりました。
2025年も"らしく"生きていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!