
毎日おいしい、お釈迦さまの食事。
仏像大好きライターの
松本真実です。
このnoteでは、
仏像の魅力を発信しています。
**********
つらいことがあって落ち込んだときや
心配事があるとき、
一旦考えるのをやめて
おいしいものを食べると
気持ちが落ち着くことがよくあります。
おいしい食べ物には
人を元気にする力があるといえますね。
しかも今の時代は
コンビニや飲食店などが
充実していて、
自分の好きな食べ物を
手に入れることは難しくありません。
ところが、
そんな便利なお店などなかった
紀元前のインドで、
常においしい物を食べていたとされる
人物がいました。
その人物とは、
仏教の開祖
お釈迦さまです。
ではお釈迦さまは
毎日ごちそうを食べていたのかというと
そうではありませんでした。
お釈迦さまは何を食べても、
その食べ物の
最上のおいしさを
感じることができたのです。
お釈迦さまの毎日の食事は、
信者の朝食の残り物。
これは殺生をしないという
教えを実践するためでした。
お釈迦さまは
信者の家を読経して回って
残り物を受け取る托鉢を行い、
一日に一食だけ
食べていたそうです。
当時の托鉢ご飯の定番は
お粥や野菜の煮込み、
チャパティーと呼ばれる
ナンに似た平たいパン、
その土地で獲れる魚の干物など。
貧しい地域では
もらえる物も少なかったといいますが、
お釈迦さまは
受け取った食べ物すべてに
おいしさを感じながら
食べていたのです。
現代人は
おいしい物を食べて
元気を出しますが、
当時の人々は
残り物でもおいしく召し上がる
お釈迦さまを見て
仏教徒としての生き方を学び、
お釈迦さまから説法を聞いて
元気をもらっていた、
といえるかもしれません。
ただ、
今も昔も変わらないのは
インドの暑さ。
実はお釈迦さまは、
暑さで傷んでいたことに
気づかず提供されたと考えられる食事を
口にしてしまい、
体調を崩したことが原因で
亡くなったのだそうです。
日々の食事が、
命をかけた修行でもあったという
お釈迦さまの歴史には
驚くばかりです。
【三十二相「味中得上味相」】
お釈迦さまを「如来」として仏像で表現するとき、三十二もの身体の特徴が定められており、その中の一つに「どんな物を食べても、その食べ物の最上の味を味わうことができる」という特徴があります。
【参考文献】
**********
仏教や仏像の歴史は古く
むずかしい言葉もたくさんあるため、
言葉が足りなかったり
表現が間違っていましたら
ごめんなさい!
そんな時は
教えていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました!