村田淳さん
映画について極私的な文章を備忘録として書きます。村田さんは、レコード会社の映像部門にいたときに出会いました。元々映画に関わりたかったものの、才能はなく、日本の映画会社は求人もなくどうしようかと思っていたら、ジョン·ランディス監督が、マイケルジャクソンの新曲の短編映画を制作中と聞いて(スリラーですね)、レコード会社でも映像が作れると思って、レコード会社に就職しました。
幸い80年代は、回りの方々に恵まれ、非常に面白い日々を過ごしましたが、90年代に入るとミリオン至上主義みたいな音楽業界に違和感を感じて、異動願いを出し続け、ようやく映像部門に異動したのは、レンタルビデオ冬の時代に入り、レコード会社はビデオ部門を次々と畳んでいた90年代後半、自社内でも、ビデオ撤退の話しが出ていた頃でした。幸いDVDの登場で、セルビデオ市場が到来、電器店や、外資系CDショップでエロとマニアックな映画のDVDが商売になりました。
その頃、映画のレップ会社の新しい営業担当として、村田さんと付き合うようになりました。個人的な趣味は非常に合うけれど、2000年頃の映像マーケットとは完全に違和感がある二人でやったもので、思い出深いものを挙げると、ラッセ·ハルストレムの日本未公開の初期4作品、スウェーデン映画で、もちろん有名な役者は一切出てないけど、習作としてなかなかいい映画だったので、買ってあったラース·フォントリアの初期3作品と併せて、日本初DVD BOXシリーズ として発売しました。趣味以外のナニモノでもないですね。どちらも、スチール素材が皆無だったのを、デザイナーの野口くんが映画からキャプチャーして、オシャレ(笑)で、カッコいいBOXに仕立てくれました。後に、ラッセご本人がBOXを見て、デザインを絶賛してくれたと聞きましたが、村田さんらしからぬ営業トークだったかもしれませんww。
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