「人類の目覚め」と称して歪んだ男女関係を奨励する、おかしなコミュニティにご用心!
私が日頃出会う《愛とセクシャルセンス開花カウンセリング》のクライアントさんとの対話を通して気づいた、他の皆さんにも参考になりそうな情報を、クライアントさんのプライバシーに触れない範囲でシェアしてみたいと思います。
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「目覚めたリーダー」が語る男女関係の珍説
実は1年ほど前、別々の女性クライアントさんから、パートナーの男性(恋人やご主人)に「新しい時代にふさわしい男女関係」と称する、奇妙な説を押しつけられて、「彼を受け入れきれない、私の頭が固いのでしょうか?」と葛藤しているというご相談が続いたので、注意喚起の意味でご紹介したいと思います。
その共通点は、この数年のコロナ騒動を通して、マスメディア情報の信頼性に疑問を持った男性が、「人類の目覚め」を語るリーダーを信奉し始め、
そのリーダーがもっともらしく提唱する「目覚めた人類のパートナーシップ」を実践すると宣言されて困惑する、という流れ。
実は彼女たちもパートナーと一緒に、その「目覚めたリーダー」が語る世界の裏情報に感銘を受けて、リーダーを尊敬していたものだから、「ついていけない自分の価値観が古いのだろうか?」と悩む結果となっていたわけです。
さて、「目覚めた人類」にふさわしいパートナーシップとは、いったいどんな新しいスタイルだと思いますか?
「三位一体」という、立派そうな名前まで付けられたそのスタイルの中身というのが、「1人の男性が3人の女性パートナーを持ち、それぞれと性エネルギーを回すことで、全員が幸せになる」というもの。
私がそれを聞いた瞬間の正直な感想は
「笑止千万」…!
あまりの子供っぽい理屈に呆れてしまい、「ここ、笑うところかな?」と思うのですが、ご本人は大まじめな様子です。
古い時代の価値観を、新しいネーミングで使い回すワナに気をつけて
それって実は、古い時代の男尊女卑的な価値観のもとでは許されていた
「一夫多妻」への憧れやひそかな願望を、「新しい時代の」と錯覚させるネーミングで焼き直しているだけなのですね。
つまり、古い価値観に引きずられているのは、それに心から賛同できない彼女たちではなくて、新しさを主張している彼らのほうだったと言えます。
それを良いものと信じてしまった男性たちは、そのリーダーに「洗脳されている」状態なのです。ただ、洗脳される側も、一方的にダマされている被害者ではなくて、その説に従うことによって「自分のひそかな欲を正当化できる」という意識が働いたのだと言えるでしょう。
そもそも「三位一体」という、ヒーローアニメのキメ言葉にも通じそうなカッコよさげな言葉は、元々キリスト教の「神学」の専門用語なんです。
「父なる神・子なるキリスト・聖霊の3つは一つである」といった、神学上の教義解釈論で使われる言葉なんですよね。
そんな重々しい言葉を、「一夫多妻願望」の正当化のために借用してしまうところに、浅ましさを感じます。
「目覚め始めた人」こそ狙われやすい
これは、昔からよくあった話ですが、世の中のおかしさに気づき、「目覚め始めた人」こそ、要注意なのです。
なぜなら、自分が気づいた「おかしさ」を代弁してくれる人の言うことを、盲信してしまいやすいから。
目覚めたつもりが、新手のおかしな説を吹き込まれて、別の眠りに誘い込まれてしまった──ということになりがちなんです。
最初は良いことを言っているようでも、途中から本筋が「別のもの」にすり替わってきたら、「あれ?おかしいな?」と違和感に気づくことができるように、私たち自身の「素直な感受性」を眠らせないようにしておきたいですね。
最後は「自分の胸に聞いてみな…!」の精神を、どうぞ大切に。
▼男性の「一夫多妻願望」「浮気しやすい説」と、社会的な洗脳との深い関係については、こちらの記事がお役に立ちます。
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