桜ヶ丘:オーセンティック渋谷
関西大学社会学部メディア専攻・松下ゼミでは「歩きたくなる渋谷」をテーマに渋谷のいろいろなエリアをフィールドワークしました。渋谷というとスクランブル交差点、ハチ公などがすぐに思い浮かびますがそれ以外にもさまざまな個性を持ったエリアがあります。普段渋谷に馴染みのない学生が街を探訪して見つけた素敵なスポット、お店を紹介しつつみなさんが歩きたくなるストーリーをつくりました。
今回は桜ヶ丘編。
活気溢れる町、渋谷
生活感溢れる町、渋谷
渋谷と聞くと、多くの人が、パワフルで活気のある、若者が多い、エネルギッシュなイメージを持っているのではないでしょうか。今回は、そんな活気ある多くの人がイメージする“渋谷”の喧騒を抜けた、閑静な渋谷に注目します!
ここは、渋谷区桜ヶ丘町。住宅、ビルがたくさん並んでいる街並みの中には、ポツポツととってもオシャレな商店があります。渋谷に住んでいる人、本当の渋谷を知っている人が訪れる観光名所の裏側がここにはあります。
まず、私たちが初めに訪れたのは、こちら「trias DINING」さんです!
こちらのお店、とってもオシャレなんです。店内は大きなスピーカーから心地よい音楽が流れていて、2階席もあり、とてもリラックス出来る空間です。街中に上手くとけこんでいて、渋谷に住む人がよく訪れている場所であるかのような存在観があります。そのような所は、観光客を歓迎されないように感じるかも知れませんが、安心してください!渋谷の地域性を表すように、温かく迎え入れていただけます。こちらのお店を訪れることで、観光地ではない渋谷の姿を感じられると思います。そして!店員さんがとても気さくで面白いんです。
私たちが桜ヶ丘町の魅力ある場所について質問してみると、「うーーん、どこだろう」と考えてくださり、休憩の時によく利用する場所などをいくつか教えていただきました!そのどれもがとってもオシャレで魅力いっぱいでした。
今回はその中から「trias DINING」さんのお店からすぐ近くにある「Totodo 東塔堂」さんにお伺いしました。こちら、実は、桜ヶ丘町ではなく、鶯谷町にあるのですが、桜ヶ丘町から道路を挟んですぐのところにあるのでご紹介させてください!こちらのお店は古本屋さんなのですが、ついつい本を手に取ることを躊躇してしまうような、オシャレな本がたくさん並んでいます。
一度、お店の中に足を踏み入れると、出ることを忘れてしまいそうな素敵な空間です。
こちらの店員さんもとても気さくで、桜ヶ丘町の魅力ある場所について質問してみると、なんと雑誌を持ってきてくださり、プラネタリウムを紹介していただきました。
「こんなところにプラネタリウムが!?」と思い行ってみたのですが、残念ながら、タイミングが合わず、すでに上映中で見ることが出来ませんでした。しかしながら、いくつかのテーマがあり、どの内容も興味深そうでした。関西出身の私たちからすると、プラネタリウムと言えば、大阪市立科学館で、サイエンスのイメージが強いので、街中でプラネタリウムが見られる事に感動しました。
その他にも、歩いているだけで、たくさんオシャレな建物や、商店に出会うことが出来ます。オシャレな商店が並ぶ通りの少し裏に入ればすぐに住宅街という構成が、活気ある渋谷の中に見事な調和を生み出しています。渋谷の観光に来たものの、「人が多すぎる」「ゆっくり出来ない」と思われた方は、ぜひ、桜ヶ丘町に足を運んでみてください。今回ご紹介させていただいたお店を初めとして「このようなオシャレなお店がこんなところに!?」という驚きが歩いているだけでたくさんあります。住宅、ビル、商店のバランスがいいので、歩いている途中で発見した時はとても興奮します。また、常に落ち着いた空気が流れているため、魅力あるオシャレなお店をゆっくりと散策することができます。
ここは渋谷区桜ヶ丘町。渋谷っぽくない渋谷。
観光客が思い浮かべる“渋谷”ではない本当の“渋谷”が見られる街。
執筆:平田歩輝
取材:田中綾、王楽天