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通信の歴史を振り返る【狼煙】

案内人の涼子です🔑

私たち人類は遙か昔から通信を行って来ました。

そして、通信を行うきっかけは「遠くに離れた人間に情報を伝える」という現在の通信を行うきっかけと全く変わっていません。

そんな通信を歴史として振り返る事は、単にアーカイブをなぞるだけで無く、次世代の通信を生み出すきっかけとなるヒントを得る事にもつながります。

そんな人類の紡いできた通信の歴史を見ていきましょう!

今回は、最も昔に使われたとされる「狼煙」です!

狼煙(のろし)とは?

先史時代から使われている通信技術で、煙を立たせることで視覚的に遠隔地へ情報を伝達させます。つまり、物を焼くことで煙を上げ、それを離れたところから確認することによって、情報を伝達する手段です。

利点

  • 遠隔地まで視覚的に情報を送ることができる。

  • 煙の数で情報を表現できる。

  • 進撃の巨人でもあるとおり煙の色で情報も表現できる。

欠点

  • 煙は不安定。

  • 天候に左右されやすいので情報が伝達できない日もある。

  • 見える距離に限界がある。

現代で狼煙は見かけないが…

最近東海オンエアの動画で、岡崎市内に散らばったメンバーを狼煙だけで集合させるという企画がありました!

ここでは、軽トラ一台分のパンパンの生木と着火剤を用いていましたが、遠くから見ると「なんか曇っている」という程度でそこまで遠距離で見えるわけではない事がわかりました。

狼煙は狼の糞を使っていたらしい!

というのも、狼煙の漢字にもあるように狼煙を焚く際には狼の糞が使われていたようです。

古代中国のころから、狼のフンは煙がまっすぐ立ちのぼるということからのろしとして使われていました。ただ、排泄物とはいえ狼のフンは貴重なものです。これだけを燃やすのではなく、別のものと混ぜて使用していたようです。

なぜ狼のフンを使うとまっすぐ煙が上がるのか。それは狼が肉食動物であり、動物性たんぱく質を食料としていたことが理由であるとか。

出典:情報伝達の手段「狼煙(のろし)」とは? | 戦国ヒストリー

どうやら狼の糞を使う事で煙がまっすぐ立ち上がるようです!

※ 今回の東海オンエアは着火剤と生木でしたので、動物のうんことか人間のうんことかで再チャレンジ有りそうです 笑

終わりに

「進化」というものはとても面白いもので、基本的には現状の欠点を克服する様なあらたな概念やプロダクトが生まれて進化を紡いでいきます。

この「狼煙」は煙という情報の表現媒体の不安定性や天候に左右されるという欠点を持っている事がわかったと思います。

次回の記事ではこの欠点を克服するために現れた「太鼓や鐘」を見ていきます!▽


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