自分のペースで良い。欠点の自認は成長である。~GUIとCUIを添えて~
最近ITエンジニアになって2年目の友人と話す機会があり、そこでとある相談を受けました。この記事では話した内容をまとめました。
相談概略
友人:GUI派だが、CUIでの操作を強いられることが苦痛で仕方が無い。
GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)
⇒ ウィンドウやカーソルなどの視覚的な要素で操作するインターフェース。みなさんが普段PCを使う手法でPCを動かす。
CUI(キャラクタユーザーインターフェース)
⇒ コマンドをキーボードから入力して操作するインターフェース。ITエンジニアらしいPCの操作。
友人
この記事を読んでいただいているみなさまも、ITエンジニアと言えば、コマンドでゴリゴリ作業しているイメージは強いと思います。実際に友人は業務でCUIの操作方法を教えてもらったが、あまり理解できずに操作に苦戦していると言っていました。
と、周囲の目が気になるようでした。
実は私も友人と同じくコマンド操作があまり得意ではなく、視覚化した方がわかりやすいし、ストレスにならないので、GUIを使って操作しています。
GitなんかSource treeを使っていますもん。苦手ながらコマンドで操作している友人のことをむしろ尊敬しました。
私も、研究室の先輩に「情報系人材ならコマンド使いなよ!」と何度も言われましたが、現在もGUIで操作しています。
以下では私が話したことをまとめます。
そりゃぁできた方が良いコマンド操作
私はGUIを重宝している身ではありますが、コマンド操作できた方が良いという意見です。それは、業務の自動化やサーバを動かす際にはコマンド操作を知っていないと不可能であるからです。
しかし、始めからコマンド操作を強制することは間違っていると思います。
つまり、個人のタイミングでGUIからCUIへステップアップするべきだと考えます。
例:小学校の算数
小学校の算数を学習した当時はどうでしたでしょうか?
まずは、簡単なリンゴやミカンの絵を使って、一桁の足し算や引き算を学び、二桁やかけ算、割り算を学んでいったと思います。
そうです、学び始めはグラフィカルな対象を例に用いて足し算や引き算を学んだのです。
グラフィカルな対象を用いて足し算や引き算の概念を理解し、指折りしたり紙に書いていましたよね?そして気がつけば書いたり指折りが面倒くさくなって頭の中で計算できるようになったと思います。
しかし、二桁の計算にステップアップした際に、脳のメモリを使いこなせるまでは筆算をして、慣れたら暗算…
このように、算数を学ぶときには、まずは視覚的に理解し、それが不必要になるかめんどくさくなる事で、よりハイレベルな操作を脳内で行えるようになったのです。
また、人によって暗算ができるようになるタイミングは違いますので、どの手法が最適化は違ってきます。
この例を出して
見栄を張るのは子供まで
また、CUIの操作が苦手なのにCUI操作ができるように見栄を張ることは果たして自分のためになるのかを考えてもらいました。
私は、先ほどの算数の例でもあるように、視覚的に中身を理解しやすいGUIから入り、慣れたらCUIでの操作に触れる方が良いという考えです。
一度自分を騙すと、これからもだまし続ける事になります。
それが苦痛に感じるようになると、精神病まで持ってしまう火種になります。そして、「よい人」であればあるほど、その結末にたどり着きがちです。
「わからない」が生むコミュニケーション
周囲に完璧主義や、才能を売りにしている方は一定数いらっしゃると思います。その方々は、「〇〇さんに頼めばなんとかなる!」という周囲からの評価を裏切りたくない一心で、時には自分を追い込んでしまいます。
そういった人こそ、わからないことや欠点は自認すべきだと思います。
大丈夫です。あなたの思っている以上に周囲は「あなたなら何でもできる」とは思っていないのです。むしろできない事があるぐらいが人間らしくて親しみやすいのです!
また、人は頼ってくれるととても喜ぶ生き物です。「わからないので教えてください!」と目を輝かせながら質問すれば、きっと快く教えてくれるでしょう!
終わりに
自分のペースで良いし、欠点はあっても良いんだよ!