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自転車乗りが3ヶ月で挑んだフルマラソン


今年の冬の一つの目標でもあった琵琶湖マラソン。

目標はちょうど10年前に出したマラソンタイムを上回ること。

34歳だったのか。そりゃ若い。


靴の進化によるプラスの面もあるが、年齢的な身体の劣化、大腿骨骨折による脚の劣化、直前の膝痛などあり確率は低いがやれる限りのことはやるつもりで参加。

今回はZwift上のブラックカンパニーのマーケン社メンバーのチャレンジ企画でもあり、17名の自転ばかり乗っているおっさん達がこれに向けて3ヶ月間準備してきた集大成でもあるのでみんなでワイワイガヤガヤしながら楽しむのも今回の目的。

準備

10月までトライアスロンで少しランはやっていたがトレーニング的な準備は11月のツールド沖縄が終わってから。10月11月と1ヶ月半ランをやらなかったら全くゼロリセットでそこから無理に走ろうとして12月上旬に膝を痛めてしまい、1月中旬までは思うように走れず、実質的には1月中旬から2月が準備期間。2月は単月で400kmくらい走っていたようだが、急激に距離を増やしたダメージは確実にあったように思われ、案の定大会直前に膝痛が爆発するお馬鹿なことをやってしまった。

膝痛に関しては今回もまたマグロドクターにお世話になり少し水抜いてもらったり、色々な処置をいただいた。毎回感謝に絶えません。

体重は1週間前に56kgになっていたのでそこそこは悪くない状態。

直近の状態を備忘に残しておくと

1kmの5本インターバル(2分レスト)が3分35秒アベくらい

5kmが19分8秒くらい、10kmが40分弱くらい(怪我が怖くて一度もまともなTTできなかったのでいずれもペース走の中のタイム)


食事は二日前からパスタやら餅やらコメやら中心にカーボ注入。

当日朝は丸餅二つにハチミツとピーナッツバター、エネ餅一つとアクティバイクニュートリション。

現地入りからスタートまで

5時45分に家を出て、6時22分に大津京駅入り。よく考えたらメチャクチャ近いな。

メンバー全員と合流して荷物預けてvaamと鼓月のスポーツ羊羹注入して7時20分から整列。

前半の渋滞考えて一緒に参加したマーケン社メンバーで極力前の方に並ぶ。

極寒のため100均のレインコート上下と捨てても良いTシャツ2枚とブルゾン、ズボン履いて待機。inaさんからいただいたカイロのお陰でそれほど寒さは感じず。(ランパン、ランシャツで気温2℃くらいの中で待機し続けた周囲のおじさん達はそれだけで優勝もんの耐久力があると感じた。)

装備はマーケン社ゴリラTシャツとアシックスのアームウォーマー、ナイキの手袋、パンツは腰にポケット5個あるTAROパンツ、脹脛にACTLEGにFOOTMAXのトレラン用ソックス。

シューズは散々悩んだが最もスピードが出るNIKEのアルファフライ3。



この靴は弊社部長との21km走と直前のランニング練の16km走って明らかに早いことはわかっていた。しかし、走り終わった後に走れなくなるくらいの筋ダメージがあり、実際練習終了後にダウン走すらできないというような状態になっていたので使うべきかどうか悩ましかったが、ワンチャンスにかけるならこれでトライするしかないかと思った。(冷静に考えるとこれがあまりに無謀過ぎたし、素人のバカマックスな考え方だった)


レース開始

8時20分スタート。

想定通りの最初の渋滞はあったが比較的前の方でスタートできたのでスタートゲートまで20秒程で到達。

その後も専務と一緒に少しずつ前に出て最初の1kmをほとんどロスなく入れた。

そこからツム弟さん、kitaiさん、専務、私の4人パック。時折ペースが早いと感じたら落ち着くように呼びかけるのが私の役目で4人で進む。ツム弟さんが途中でトイレで抜けたがしばらくしたら戻ってきて相当調子良いんだろうなと。

私は何故か左足の足首が序盤から激痛で、こんなの始めてだとかなり焦っていた。おそらく寒いなか長時間待機したので筋肉が固まっていたのかもしれない。ようやく10kmくらいで身体が温まってきたのか痛みが不思議となくなった。

13km地点くらいだったか、おそらくサブスリーペーシングだと思われる大集団に追いつき合流。

この集団内に入るとかなり楽になり大きな余裕が生まれた。ここまで心拍も想定範囲の150から155なので全然いけるペース。

こりゃ目標いける可能性あるぞと感じながら15km通過。

ここまでは順調過ぎたが、18km過ぎたあたりから若干の膝の違和感。寧ろここまで何も感じなかったのはドクターの事前処置のお陰なんだろう。


ここから黄色信号点滅。

異変



この決戦シューズをトレーニングで使った時に強く出ていた大腿の上部(ズボンの前ポケット辺り)の筋疲労的な痛みがかなり深刻に出始めた。

ハーフは1時間28分30秒くらいで想定通りのタイムだが、大腿上部の痛みが段々キツくなり始めてきた。

ハーフまでペースも心拍も完全に想定範囲内なのだが。



22kmから25kmくらいは着地を変えたりしてどうにか誤魔化しながら走っていたが、無駄な走り方をしているので少し心拍も上がってきた。

こりゃやはりシューズ選択完全にミスったなと思った。元々フォアフットで走ることを意識し始めてまだ2ヶ月くらいで私の素人フォアフットのせいか大腿上部の脚の痛みは出やすいと感じていた。

膝痛改善のためにフォアフットにしたのも短足日本人体型の私にとっては無理なことだったことかもしれない。

脚が完全にシューズに負けている感はありありで、想定よりも早く脚が限界を迎えた。今思えば私如きの素人が履いて良いシューズではなかった。

だからと言ってシューズのせいではなく、他のシューズ使えばサブスリーになったかというと絶対無理だったと思うけど、明らかに脚が早く死んだのは間違いないと思う。

正直サブスリーのレベルならジョグシューズの方が長期的に良いのかもしれないと感じた。

この冬についつい自転車より安いし色々シューズ買ったけど結局最初に買ったアシックスのマジックスピードが結局一番良かったかもしれない。


まあ、いずれにしてもこの程度で潰れるくらいの脚しか作れていなかったということで、圧倒的に準備不足だったということは間違いなく反省するしかなかった。


そして終焉となり応援


いよいよ27kmあたりで脚が動かず集団についていけなくなってきて、ここでもう目標達成は100%無理だと悟り、戦略的な撤退をすることに決めた。ここで無理して5分タイムを縮めることは意味はないので気持ちを切り替え。


後半は脚の痛みに耐えてジョグ


ちょうどそうした直後に鬼畜部長達の応援。
この時完全に脚終わってました。


そこからリタイヤするかどうか考えながらタラタラ走っていたが、リタイヤしたら回収車乗ったりすると打ち上げの時間に間に合わないかもしれないし、ダラダラでも走った方が結局早いかと考えて、ダメージを最小限にするべく、ゆっくり走行しながら知り合いメンバーの応援に徹することに。

KTCの宅間君やイケゴリがかなり良い位置で走っていてマジで痺れた。

koyamaさんが元気に私を抜いていき、同じグループで走っていたツム弟さん、kitaiさん、そして知らぬ間に後ろから合流してきたinaさんらがすれ違ったときにサブスリーペースでかなり脚が回っていた。

その後に死んだ専務とすれ違い、琵琶湖に沈んだゴリラ達と応援し合いながら走るのが面白かった。

もはやタイムはどうでも良かったのだけど今回は3時間16分31秒。


完全に失敗だった


一応、昨年の京都マラソンの4時間32分から1時間15分短縮なので成長はしているぞ。


雑感


目標に対しては大惨敗だけど、原因は地脚が弱すぎるということで、走り方や練習の仕方に色々改善の余地しかないことがよくわかって、むしろスッキリした気持ちで走り終えた。

マラソンにまぐれはないし、努力すれば誰でも早くなれるスポーツ。

別に優勝もかかってないし、失うものもないので色々試行錯誤しながら楽しみながらやれば良いかとかなり前向きに気持ちになれた。


ランニング再開して3ヶ月では時間足りなくてサブスリー目線なら半年は最低必要だなと感じた次第。

前回のサブスリーも結局半年くらい準備期間あったし焦らず積み上げることが大事だなと。3ヶ月で一気に早くなる人もいるけれど、それは身体的なポテンシャルの問題で私のようなポテンシャルが、低いおじさんは自分のペースでのんびり行くのが吉。元々私は陸上の100mの選手なので長距離走は苦手です。

今後は、、、

正直ランニングはようやくまともにトレーニングできる土台の上に乗れた気がするのでもう少し頑張ってみたい気持ちが強い。

しかしここからランニングと自転車のバランスが非常に難しくランニングを継続することは事実上、自転車のリザルトは捨てるということだと思うので中々6月までが悩ましい。

具体的にはニセコと全日本選手権に出場しない決断をすればもう自転車乗らないシーズンになりそうだ。本当にそれで良いのかという自問自答を繰り返しているうちに4月になってしまいそうだ。

打ち上げ

マーケン社奥座敷にて打ち上げ。

これめっちゃ良かったわ。こういう機会ホント大事です。みんな面白過ぎて爆笑の時間。

本当は夜の21時くらいまでやりたかったのだけど帰らなければならない人が多かったり、お風呂行きたいひともいたりで少し早めに切り上げたことお許しください。

みんながんばったよね。


琵琶湖マラソン総評

琵琶湖マラソンは以下の理由で大会として私の中では評価高い。

  • 前日受付不要で無駄なことしなくて良い。

  • コースがフラットで走りやすい。

  • 距離表示も1km毎でわかりやすく、トイレの距離表示看板などもあり非常に親切。給水も取りやすかった。

  • 対面のすれ違い走行が多くて仲間と励まし合える。

  • 規模は大きいが大都市大会に比べたら程よい人数。

  • ゴール後の荷物回収から豚汁おにぎりサービスまでもスムーズ。

  • 帰りのバスも多数あり思ったより早く帰れた。


たぶん来年もリピートすると思う。

ちなみに来年はマーケン社マラソン大会はさいたまマラソンの予定です!

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