【随想】 「黄金の風」の話
現在、『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)の第5部「黄金の風」を読んでいる。
この第5部の中で、老生のお気に入りのキャラクターは、自称「暗殺向き」のスタンド使いグイード・ミスタ。
ブローノ・ブチャラティから《とんでもない『銃の才能』と『精神力』の持ち主》と評されるミスタは、闘いにおいて“切り込み隊長”役を担う。彼の戦闘シーンを読んだ後、いつの間にか銃を構える格好している──『ロッキー』を観終わったアメリカ人のような──自分に気付くのだった。
なぜ、ミスタに惹かれるのか?
その理由は彼の“楽天的な生き方”にあると思う。常に悲観的な生き方をしている老生にとって、ミスタのような生き方は憧れでもあるのダ。また、《ワインの香りを楽しみ チーズをかじる事を楽しむ》という人生観も好きだなぁ。嗚呼、何だかチーズを齧りたくなってきたゾ(老生、只今禁酒中なのでワインは楽しめない……グスッ)。「黄金の風」の舞台はイタリアだけど、イタリアのチーズってどんなのがあるんだろう? これは調査の必要があるゾ。興味津々。
それでも、第5部の主役であるジョルノ・ジョバァーナの才能にいち早く気付いたのもミスタ。案外、ブチャラティチームの中で、いちばん冷静なのは彼なのかも知れない。
そんで、「4」という数字を異常なまでに忌み嫌うミスタ。きっと、背番号「4」の番場蛮とは気が合わないだろうなぁと想像する。あっ、それじゃ星飛雄馬ともダメか。飛雄馬の背番号「16」。なんせ、「16」は4の4倍。「4」がふたつ重なっている……番場蛮より気が合わないか。
そのほか気になるキャラクターとして、ブチャラティチームの最古参でチーム屈指の知性派パンナコッタ・フーゴも捨て難い。だから、第5部「黄金の風」を読み終えたら、次は彼が主人公の『[恥知らずのパープルヘイズ]‐ジョジョの奇妙な冒険より‐』(集英社)を読もうと用意している。
あっ、あと、男はつらいよ……じゃなくて、「幹部はつらいよ」のブチャラティも好きだけどネ。
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