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【随想】 動乱前夜

 風雲急を告げる。
 地球規模の“戦国時代”が始まろうとしている。紛争が煽られ、分断が加速する。
 「今こそ千載一遇の商機なり」と、対立する両者に武器を売りつける商人あきんどが現われる。
 世界は“武力ちから”によって支配される。
 征服者は被征服地の資源を吸い尽くし、被征服民を奴隷として使役する。「ペンは剣よりも強し」と言うが、幾万人が発する“非難の声”もたった一発の“銃弾”で沈黙する。
 暴力が渦巻く弱肉強食の世界で“被征服民”になりたくなければ、汝“武器”を取れ。“平和”を得たくば“闘う意志”を失うな。
 “平和”とは他者から与えられるものではなく、自らの“武力ちから”で勝ち取るもの。
 生き馬の目を抜く国際社会で「他力本願」ほど当てにならないモノは無い。己の身は己で護れ。生き抜けぬ国家もの未来あすはない。
 強くあれ。
 「平和憲法」の条文を唱えるだけでは国を護ること能わず。国内では強盗事件が多発し、国外では国家レベルの強奪が平然とおこなわれている。
 我が国も凶賊の根城ならず者国家の前で泰平の眠りを貪っている場合ではない。
 強くあれ。侵されてはならぬ。
 強くあれ。誇り高き虎の如く。

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