【随想】 きのこ頭の女の娘
先日、久方振りに映画『からかい上手の高木さん』を観た勢いに乗じ、今月は新垣結衣さん主演の『違国日記』を観てきました(原作漫画は読んだコトないけど、スイマセン)。
『違国日記』は小説家と高校生の日常を描いたもの。
タン・タン・タン♪
淡々とした物語の展開は、『高木さん』にも当てはまる描き方。「タン・タン・タン♪」調の作品は、最近の流行りなのだろうか?
でも、こういう雰囲気の作品は嫌いではない。世の中がこんなにも不安定なときだからこそ、映画くらいは“安心”して観たいモノ。齢も木曽路……否、五十路を過ぎると、「絶叫」系の映画は苦手となるのじゃ。
さて、『違国日記』を鑑賞して感じたのは、「相手を否定するコトは、相手の心に深い傷を残してしまう」のヒトコト(制作者の“狙い”とは違うかも知れないけど)。なので、老生も日頃の言動には気を付けねばと思った次第。人は気付かぬうちに他人を傷つけてしまうのだから……。
この作品で、特に光っていたのは高校生・田汲朝役の早瀬憩さん! その演技力に惹き込まれ、老生の精神は、何度も学生時代にタイムスリップしてしまったのじゃった。そして、「この俳優さんは大物になる」と、老生の“霊感ヤマカン第六感”は感じたのであった。
閑話休題。きのこ頭の早瀬さんをみて、「誰かに似ているなぁ」と、鑑賞中、ずっと思っていた。誰だっけか? なかなか思い出せない。『ピュンピュン丸』のケメ子か? いや違う。そこで、古く錆びついた記録回路を起動させる。ギシギシギシ……。「チン!」。漸く答えにたどり着いた。そうだ、デビュー当時の永井真理子さんだ! いやいや、エンクミ(遠藤久美子さん)かな?
それはそうと、『違国日記』はまた観たいと思わせる作品なのでありました。早瀬憩さんの次回作にも期待してます。