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松川町の「人と農の交差店」に直撃!【松川町あらい商店街】

私たちが大好きな松川町の「人」にフォーカスした発信・紹介がしたい!と想いから始まったインタビュー。長野県松川町のあらい商店街を中心に記事を書いていこうと思います。今回はインタビュー第三弾として「人と農の交差店 いなほ」さんにお話をお伺いしました。

お店について

「人と農の交差店いなほ」はあらい商店街と国道153号との交差点にあり自家農園で栽培した農作物や、無農薬米の日本酒などを販売しています。


店主の細田俊和さん

本日はよろしくお願いいたします。早速ですがお店を始められた経緯を教えてください。

細田さん:
私は松川町の出身ですが、愛知県の会社で働いていました。
その時に勤めていた会社では、有機栽培の農作物や無添加食品を個人のお客様に宅配をしていました。

その際、お米も担当しており、よく長野県にもお米を仕入れに来ていたんです。
その中で勉強会などに出席し、色々な人と話をする中で、だんだん自分自身で農薬や肥料を使わない農業をやってみたくなった、というのが農業を始めた流れです。

お米の仕入れ等、農家の人と話す中で、農家さんは一生懸命頑張っているのですが、高齢になってくると除草作業が特に大変なんですよね。
そして、その姿を見ている家族は意外と跡を継がないんです。

無農薬のお米作りでは除草対策が一番大変で、除草の苦労を減らしていかないとお米作りを続けることが厳しくなるんです。
そのためにも除草対策にも有効な無肥料のお米作りを広めていきたいという気持ちがだんだん高くなってきたため、早期退職して地元の松川町に戻ってきました。

初めは、すぐに店舗を出そうとは考えていなかったったのですが、自分の作ったお米で日本酒を作りたくなり管轄の税務署に相談したところ、
酒類販売の小売免許を取るには販売する店舗が必要になると言われて。
そこから今の店を紹介してもらい、見た日に即決で契約しました。

自分が子供の頃は「あらい商店街」が都会に見えていました。そんな「あらい」で、お店ができるのであればいいなと思ったんです。
2017年にお店を開いて今年で7年目になります。

お店の名前にも入っている「交差店」。農薬や肥料を使わない農業を始めたいと思ったきっかけはありますか?

細田さん:
日本は多くの食料を輸入に頼っていて、災害や外国との関係等によっては食べ物が入ってこなくなる心配があります。お米は自給率100パーセントだったのが、だんだん足りなくなりつつあります。

主食であるお米の価格も需要と供給のバランスで変動していますが、それはあまり良くないと考えています。永続的にお米の生産をしていくことができる適切な価格が維持されていくといいなと思います。

今、自分が農業をやっている一番の目的は、家族が食べるお米や野菜は農薬や肥料を使わないで自分たちで作る、という人を一人でも多く増やしていきたいということです。

お米を中心に野菜も育てられていると思いますが、どのように新しい種類に挑戦しているのですか?

細田さん:
野菜は息子が中心に育てているんです。
「人に食べてもらいたい」と思うものを中心に、じゃがいもなどの根菜類からキャベツなどの葉物野菜、大豆などの穀類など30品種ほどを少量多品種で育てています。

どういう人にお店を知ってもらいたいですか?

細田さん:
ぜひ、1人でも多くの方に知っていただきたいですね。
農薬や肥料を使わない農業に関心を持ってもらいたいです。

どのような人が来店されますか?

細田さん:
イベントやホームページで知っていただいた人が多く松川町内・町外が半々くらいですね。町外だと飯田市や塩尻市、名古屋の方から来られる人もいます。

お客さんとの嬉しかったエピソードなどはありますか?

細田さん:
いなほを通して知り合った人達の中から、無農薬でお米や野菜作りをを始める人が少しずつ増えてきていることがとても嬉しいです。

本当に思いが伝わります。今後お店を通じて未来に向けたメッセージなどはありますか?

細田さん:
農業をきっかけに、いろんな人が集うような場所にしていきたいです。
そして、この店がきっかけで農業を始めたという人が、少しずつでも増えていくように頑張っていきたいです。

まさに「人と農の交差店」ですね

イベントはどのような場所に出店されるんですか?

松川町や飯田・下伊那の出店が多いです。秋の時期は特に多いですね。
11月9日には松川町内でイベントを初めて主催するんですよ!

最後に松川町で好きな場所や過ごし方はありますか?

細田さん:
松川町は河岸段丘の地形なのですが、その地形がとてもきれいに見える、いなほの田んぼからの景色が好きですね。
過ごし方は農業絡みかイベント出店などが楽しくて今は趣味=仕事ですね。
イベント出店は可能な限り増やしていきたいですね、どれだけ売れたかよりいろんな出会いや新しい繋がりができますね。
今、妻が絵を描いたりリースなどを作っているのですがイベント出店で発表の場になればいいですね。

【お店情報】

人と農の交差店 いなほ
住所  :長野県下伊那郡松川町元大島1551-5
TEL   :090-3440-1700
営業時間:15:00~18:30
営業日 :木・金・土(他の曜日と時間は不定期営業)
HP     :https://hosodaeinou.com/

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