会社という枠を取っ払うとどうなるか?「社員もオフィスも持たない会社」を実践して思うこと。

ビジネスにおいて、「人」は極めて重要な要素。

これからの時代、いかにしてヒューマンリソースを確保していくのか?

この課題に対し、オヤノミカタは、「会社という枠を取っ払う」という選択をした。

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今、オヤノミカタは、「社員もオフィスも持たない会社」を実践している。

10〜20名のメンバーすべてが在宅勤務で、雇用ではなく業務委託の形をとっている。

いわば、フリーランスの集合体のような組織構造。

この形になったのには理由がある。

実は、以前、人を雇用するかどうか、検討していた時期があった。

人を雇えば、当然、その分の固定費が増える。

まだ収益化ができていない時期だったので、一歩まちがえれば、会社をたたむことになる。

で、どうしたか?

雇用ではなく、フリーランスへの業務委託という選択をした。

それは、「ヒューマンリソース確保=雇用」という概念から解き放たれた瞬間だった。

デザイナー、ディレクター、マーケッター、コーダー、フォトグラファー、ライターと、必要な人材を手配し、約一ヶ月で第一弾サービスのオヤノミカタストアをリリース。

初日から収益を生み出すこともできた。

さあ、どんどんスケールさせるぞ!

そこから、メーカーを増やし、商品を増やし、ブログ記事を増やし、とサービスのテコ入れをしていったのだけれど、委託費が増える一方で、思うように収益が伸びない。

ここで、また岐路に立たされた。

このままオヤノミカタストアに資金を投入し続けるか、また、別の可能性も探してみるか。

で、後者を選んだ。

実際、いろいろと試してみる中で、イベント事業、経営補佐、事業づくりのワークショップ、ブランド構築サポートと、いろいろな形での収益化が可能となっていった。

この「別の可能性も探してみる」という選択ができたのは、雇用ではなく業務委託の形をとっていたところが大きい。

もし、雇用していたら、その社員のための仕事を維持する必要が出てきて、ここまで柔軟な舵取りはできなかった。

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変化の激しい現代のビジネスシーンにおいて、「新しいことに挑戦し続ける」ことは、半ば必須要素となっている。

そして、「新しいことに挑戦し続ける」には、社員を抱えるよりも、会社という枠を取っ払って、たくさんの人たちと臨機応変にチームを組んでいく方が適している。

オープンイノベーションという言葉があるけれども、もっと本質的なレベルで、組織の在り方を崩していきたいと思う。

さまざまな可能性を試すことのできる組織づくり、柔軟な舵取りが可能な組織づくり。

まずは、オヤノミカタから。

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トモさん(松井 知敬)
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