おとなのモノサシ|7月8日(金)みんなのオンライン教室レポ
「みんなのオンライン教室」運営メンバーの松井(トモさん)です。
7/8(水)放課後枠「トモさんクラス」は、1名の参加です。
その子は、いつもマイクラ(=minecraft)をしながら参加します。
「トモさんクラス」は、すべてにおいて本人の意志が優先されるクラス。
参加の仕方も、こども自身に委ねてあります。
聞くと、マイクラ内で回路を組み、「全自動サトウキビ収穫機」をつくろうとしているとのこと。
マイクラで何かをつくるには、まず、資源を見つけるところから始めないといけません。
かなり地道なゲームです。
そんな地道さを越えていくのは、内から湧き上がるまさに情熱。
その情熱を大切にしてあげたいんですよね。
こどもたちって、普段、おとなのモノサシで言動を測られています。
おとなの意向を介さず、無条件に肯定される機会って、どれくらいあるでしょう。
「トモさんクラス」は、こどもたちの言動がそのまま全肯定される場所。
自分のモノサシを知る場所と言えるかもしれません。
そういう場所も、必要だと思います。
では、その子の中に湧き上がる情熱の正体って、なんなんでしょう?
その子の言葉をピックアップしてみます。
「やったー、鉄鉱石発見!」
「自由帳に書いたんよ、設計図」
「(資材が揃って)やっと本題!」
「トモさーん、完成したかもしれん!」
「レッドストーン回路、結構むずいな」
「参考にしていたやつ、バージョンが古かった」
「今、改良している」
「なるほどねー、直列にしたらダメだわ」
「できたー! 使い方を調べたらできたわ」
「実験してみる」
「よし、できた! あとは見た目だけや!」
自分で考え、実行し、うまくいかなかったら改良して、また試す、その積み重ね。
その子は、以前、マイクラのことを「筋書きのないゲーム」と称しました。
自分で筋書きをつくり、試行錯誤しながら達成していく喜び、それが情熱の正体かもしれません。
できあがった「全自動サトウキビ収穫機」に「全自里(ぜんじさと)」という略称をつけたところで、今回の「トモさんクラス」は終了です。