多様な働き方は、個人の満足度アップのため? 経営効率アップのため?
今、いろんなところで「多様な働き方」が謳われているけれど、そろそろ本格的に人と会社の在りかたを考え直さないといけない時期なんだろうなー、と思う。
リモートワーク、フリーランス、パラレルキャリア、これらって「会社の意向に人が従う」という概念からの脱却なのだから、経営者がこの動きに順応しようと思えば、人を中心とした考え方にシフトしていく必要がある。
でも、「多様な働き方」を「個人の満足度アップ」という視点だけで考えても、なかなかうまくいかないと思う。
大切なのは、「経営効率アップ」につながるという視点。
多くの場合、「個人の満足度をあげて会社につなぎとめる」ぐらいに留まっているんじゃないかな。
これだと、「個人の満足度アップ」と言えても、「経営効率アップ」とまでは言いにくい。
だから、表現としても、多様な働き方を「認める」という言い方になるのよねー。
じゃあ、どうすればいいのかということなんだけど、オヤノミカタの場合、目標を「多様な働き方」ではなく「個が主体となる組織づくり」に置いている。
個が主体となって動いてくれれば、管理や指示や意思決定の負担が減るから、明確に「経営効率アップ」につながる。
また、個が主体的に動くから、必然的に働き方も多様化する。
つまり、「個が主体となる組織づくり」を目指せば、「個人の満足度アップ」も「経営効率アップ」も達成できるという訳。
創業以来、いろいろ試行錯誤しながら、人と会社の在りかたを考え続けてきたのだけれど、それは、「資金と人手の限られた小さな組織が、どうすれば今のビジネスシーンで渡り合っていけるのか?」というところからスタートした試みでもあった。
だから、「経営効率アップ」という視点が大前提としてある。
わたしの中では、「個人の満足度アップ」と「経営効率アップ」のベクトルは常に一致しているのよね。
主体的に動く人が集まってきて、会社の経営効率アップがはかられ、大きな組織にも十分渡り合えるようになる。
そんな組織を目指している。
現在は、オヤノミカタの意向と個人の意向とが合致したときのみ業務が発生する仕組みになっているんだけど(雇用関係ではなく委託契約なのでこれができる)、徐々に、業務そのものを個人が提案できる形に寄せていっている。
こちらで仕事をつくって個人に業務を依頼するのではなく、本人のやりたいことをそのままオヤノミカタの事業として実現できるような感じ。
そのほうが、「個人の満足度」も「経営効率」も、大幅にアップできるだろうと思うから。