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【RIC体験記:第9回】 課題解消図

第9回「課題解消図」は、ボトルネック解消後の姿、つまり、「在りたい自分の姿」を可視化する回。

ボトルネックの解決策を⾒つけるのではなく、あくまで、ボトルネック解消後の姿を明確にイメージすることが目的となる。

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「課題解消図」の描き⽅はこう。

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上部に自分のボトルネックを書く

中央に逆の状態(=ボトルネックのない状態)を書く

それによって⽣じることを書き込んでいく

関連するもの同士を線でつなぐ

全体を俯瞰し、ボトルネック解消後の姿が明確になったら終了
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わたしの場合、第7回「トレーナーと課題発見」で出てきたボトルネックは「逃げたい自分を認められない」だった。

A3用紙を用意し、それを書く。

続いて、その逆の状態、「逃げたい自分と向き合える」を書くはずなんだけど・・ここで手が止まる。

前回の「生と死のワーク」で、わたしはわたしに対し、「成功を掴むこと」よりも「楽しく生きること」を望んでいるという事実が見えてしまったのよね。

別に成功を望まないなら、わざわざ逃げたい自分と向き合う必要もない訳で・・

「成功して満足を得たい自分」は、確かにいる。

だからこそ、「逃げたい自分」を認められなかった。

でも、「楽しく緩やかに生きたい自分」もいるのよ。

ひょっとして、「成功して満足を得る人生」か「楽しく緩やかに生きる人生」かを決めきれずにいる?

いや、違う、どちらかに決めようとするからしんどいんだ。

どちらも偽りなき自分なのに、片方を切り捨てたり両者を融合したりしようとしている。

わたしは、根本の部分で、ありのままの自分を認められていない。

つまり、真のボトルネックは、「逃げたい自分を認められない」ではなく、「いろんな自分がいるのを受け入れられていない」こと。

そして、ボトルネックのない状態とは、「どんな自分も自分として受け入れられる」だ!

無事に初期設定が定まり、「課題解消図」の作成開始。

すごいなー、自分の人格をひとつに決めなくていいと考えるだけで、いろんなストレスがなくなっていく。

わたしは、今まで、ここの整合性をとるために苦労していたんだな。

「多重人格的に生きる」
「人格スイッチを切り替える」

そんなワードも出てきた。

ボトルネック解消後の姿が明確になったので、ここでワークは終了。


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後で、他のメンバーから教えてもらったんだけど、「分人」という概念があるらしい。

たった一つの『本当の自分』など存在しない。裏返して言うならば、対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて『本当の自分』である。

なるほど、近い。

わたしは、在りもしないたったひとつの「本当の自分」を探し続けていたのかもしれない。

そして、自分でつくりあげた「本当の自分」に、自分を押し込めようとしていた。

自分に失望し続けてきた理由は、これか。

知れてよかった。

また、みんなの集まりの中で「適正な状態」という概念も獲得できた。

「在りたい自分の姿」を固定してそこを目指すのではなく、その時その時のいちばん「適正な状態」に自分を持っていくようにする、という考え方(←わたしはそう解釈した)。

この考え方なら、場面ごとに違う自分となっても整合性を気にする必要はないし、理想に届かなくて自分で自分に失望することもなくなりそう。

概念の獲得って、面白いなー。

それまで意識すらできなかったことなのに、一度、獲得してしまうと、それが当たり前になる。

そして、二度と失うことはない。

いよいよ、次週から「Challenge(チャレンジ)」のフェーズ。


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トモさん(松井 知敬)
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