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想いを共有できる場所

One Day

その日、私は仕事上のイライラを強く抱えていた。
ハッキリ言ってしまうと、職場での私はかなり“浮いた”存在。
自分の言動が上滑りしている感覚、言葉が周囲に届いていない感覚を
強く感じる出来事があり、強いイライラとモヤモヤが
私の心を取り巻いていた。

その日、オンラインコミュニティ・介護SPACEでZOOM座談会が企画されていることに気づく。
このコミュニティでは、各人思い思いの座談会を企画し、参加をして…という交流が数多く行われております。
今日、参加表明をしていないけど、時間もできたし、参加してみようかな。
ZOOMのURLをクリックする私。
その瞬間、仕事上のイライラ・モヤモヤ感がふっと楽になるように感じた。
とても不思議な感覚だった。

心が動く時間・空間

その日の座談会のテーマは、人生すごろくと銘打たれた、ボードゲームの企画を考えるものであった。
「老いを前向きにとらえられるようなゲームを作りたい」
企画者の口から、ワクワクするような言葉が発せられる。
この言葉、奇しくも私が日ごろ、仕事上の理念として大切にしているものと重なるものだった。


「老いや、病を抱えても、前向きに生活を送ってもらいたい。
医療者である私は、そのための支援者であり、生活の伴走者でありたい」
私はそう心がけ、仕事に取り組んでる。
「前向きに」という言葉にはとても心が動かされるのだ。
私自身が企画者の言葉に「前向きな」気持ちになり、
ゲームのアイディアを楽しく、真剣に考えた。
そしてそのアイディアを参加者みんなと楽しく共有する。
ZOOMアドレスをクリックする以前に感じていたイライラ感は
既にどこかに霧消していた。

少し時間はさかのぼり、別のZOOM座談会での出来ごと。
このコミュニティに参加したきっかけを話し合う座談会が
そこでは開催されていた。

「このコミュニティ楽しいですよね」
そんな声が誰からともなく発せられる。
なぜ楽しいのか。その答えのひとつとして
「自分の想いを共有できる人が集まっている。
だから話をしていて、とても楽しい」
…そんな意見が皆の口から発せられた。

こういう場所ってとても大切だな、私は強くそう思う。

イノベーターがイノベーターになり得るために


私が尊敬する、医師であり薬局経営者でもある狭間研至先生から
紹介された動画にこんなものがある。

https://www.youtube.com/watch?v=gV47nWaJ1CM&t=21s

この動画になぞらえると、私は裸踊りをして嘲笑される存在だろう。
このコミュニティのメンバーにも同じような立場にいる人間が
少なくないのではないか。

お互い別の公園にいて、一緒に踊るわけにはいかないけれど
それぞれのフィールドで裸踊りを続ける存在。
それぞれの存在、それぞれの想いを共有する場所があるから
心折れずに踊りづつけることができる。
多分、ひとりでは踊り続けていられない。

そしていつか、それぞれの裸踊りに追従者が現れ、
それぞれの地域で素敵なイノベーションが起こっていく。

そういう活動の支えとして、所属するオンラインコミュニティを活用し
また他者の支えになるような活動をコミュニティの中で良いな
…そんなことを考えながら、私はオンラインコミュニティSPACEでの
活動を楽しんでいる。









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