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ブラジル人訪日観光客の特徴

ブラジルには150万人とも200万人ともいわれる日系人が住んでおり、その数は世界最多です。訪日客にも日系人の割合が高く、非日系人であってもある程度現地の日系人と交流したり和食などの日本文化に触れたりしたことのある人が少なくありません。日本の習慣には一定の理解や親しみがあると言えるでしょう。

日本は秩序ある進歩した国としてたいへん評価が高く、訪日ブラジル人は日本の文化や習慣を尊重しようとする傾向にあります。また、接客にあたる従業員やガイドなどを思いやる気持ちのある人が多く、多少のミスは笑い飛ばし細かいことは気にしないので、迎える側としては有難い存在です。 

反面、中年以上では高学歴者でも英語ができない人がかなりいて、コミュニケーションをとる際に問題となります。日系人には英語よりは日本語で話した方が良い場合が多いですが、日系人の日本語力は千差万別で、完璧に話せる人から簡単な会話しかできない人、まったくゼロの人までいます。 

なお、暑がりの人が多いので、冷房は強めにした方が良いでしょう。騒音には寛容な国民性で、公共の場で大勢で大声で話したり、スマホで大音量で音楽を流したりすることもありますので注意が必要かもしれません。 


食事に関しては、ちょっと意外かもしれませんが、平均すると辛い物が日本人以上に苦手です。中には胡椒がたっぷりかかった料理でさえ、辛いのでNGという人もいました。肉料理を好みますが、日本人の感覚よりよく焼かないと食べられない人が多いです。ただし、日本に来るような富裕層だと一部にレアを好む人もいます。味付けに関してはかなり濃い目が好みの人も少なくなく、お寿司屋さんであまりに大量の醤油をつけて食べるので醤油がすぐになくなってしまったこともありました。ただ、中には比較的薄味が好みの人もいるので、調味料で調節できるようにするといいいでしょう。

 ブラジルといえばコーヒーですが、なんと向こうでは日本人の想像を絶するほど甘くして飲みます。砂糖では体重が気になるので、人工甘味料があれば喜ばれるでしょう。コーヒーで人気なのはエスプレッソで、向こうでは濃い目のコーヒーを小さいカップで飲む習慣があるので、日本のコーヒーは薄くて量が多いと感じられるかもしれません。また、食事の際にはコーラゼロなどのダイエット系コーラを飲む人が多いです。お寿司を食べながらコーラってあり得ない気もしますけど、ブラジルでは普通に見られる光景なのです。 


ブラジルは経済格差の大きい国で、富裕層はかなり豊かです。ブラジルからの来日観光客には医者、弁護士、経営者など富裕層が多いです。日本はブラジルからもっとも遠い国であり、そういったリッチな人たちは世界各地を旅行した後、次にどこに行こうかと考えて日本を旅行先に考える、そんな傾向があります。旅慣れたお金持ちのブラジル人が最後に海外旅行先に選ぶ国、それが日本なのです。 

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