八風吹不動
不思議な縁で我が家に一本の掛軸がやってきた
私が生まれた年に遷化された老師さまが揮毫したものである
八風吹不動(はっぷうふけどもどうぜず)
八風? 俺、松フーだけど(違うか)
あらためて意味をググってみると
まず、心を揺さ振る外からの声を八つの風に見立ててとある
こうありたいと欲する四つの欲、四順(しじゅん)
利 得したい
誉 褒められたい
称 称賛されたい
楽 楽したい
避けて通りたいと欲する四つの欲、四違(しい)
衰 老いたくない
毀 貶されたくない
譏 そしられたくない
苦 苦しみたくない
どのような風が吹いても、心が揺れたとしても、心を元の状態、つまり、ニュートラルな状態に自ら戻すことを説いた禅語である
掛軸を見ながら
受講前、〜でなければならない
と何かの風を気にする鎧を纏っていた自分に気付く
社会教育士の講習を受講して7か月が過ぎ、いよいよ本日、ゼミの最終講義を迎える
手放す、アンラーン
これまでの思考を手放し、これまでの取り組みを手放すことで新たに見えてきたものがある
受講前に描いた風景を今は懐かしく感じる
大きく変わった風景を自分らしく、ニュートラルな状態で歩んでいきたい
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