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MINISO(メイソウ)というお店をご存知ですか?
MINISO(メイソウ)というお店をご存知ですか? このお店、ダイソーと無印良品を足して2で割り、そこにユニクロ味のふりかけをかけたような雑貨屋さんです。
数年前に「偽ダイソー」「パクリ無印良品」などとネットでかなり話題になったので、ご存知の方も多いのではないかと思います。
このお店、MINISO Japan と名乗り、商品には日本語があ必ず印刷されていますが、実は日本企業でもなんでもなくて中国の企業なのです。
こちらがホームページです。まったくどこからどう見ても洗練された日本の会社にしか見えません。
このMiniso、なんと店舗数が1800にも及び、東南アジアのほとんどの国、そして南北アメリカ大陸やヨーロッパに至るまで進出しているのです。
そしてついに私がオフィスを構えているセブ島にも上陸したので、今日ちょっと行って見ました。
完璧すぎるコピー
まず圧倒されたのは、その完璧すぎるコピーぶりです。ほんの数年までは商品の質もデザインも日本語表記も全てダメダメづくしだったようですが、そんなフェーズはとっくに抜けています。ある意味、日本以上に日本らしいと言っていいくらいの完璧すぎるコピーぶりです。・
デザインもこなれており、正直に言ってダイソーや無印よりも魅力を感じる商品を少なからず目にしました。店内はお客さんでごった返しており、本当に度肝を抜かれました。
まず入り口からです。
店構えはダイソーやユニクロのそれとそっくりです。Japanese Designer Brand とか堂々と書いてあってなかなか痺れます。
店内の雰囲気も完全に日本そのもので、日本人の僕が入っても全く違和感がありません。ここまで完璧にパクるのはハッキリ言って見事です。店内にいる間、唸り声しか出ませんでした。
商品をいくつか買ってみた
さてせっかく来たし、普通に惹かれる商品もあったので3点ほど購入してみました。一つ目はBluetooth スピーカー、2点目は自撮り棒、3点目はエプロンです。
値段はそれぞれ、スピーカーが899ペソ(2100円)、自撮り棒が149ペソ(360円)、エプロンが99ペソ(240円)で、質感はだいたい値段相応です。早速スピーカーを鳴らして見ましたが別に可もなく不可もなく、値段相応の音でした。
Macbook Air の前でパチリ。かなりデカいです。
箱にはこんな感じで日本語が書かれていて、どこから見ても日本の会社の製品です。
こちらは自撮り棒。すごく小さくなります。いやいや、なんか普通にハイクオリティでした。
バカにしてる場合じゃない
さて結論から言うと、中国の実力やビジネスの展開の速さは、パクリ呼ばわりしてバカにしてる場合ではないところに来ています。日本もかつて欧米の商品やサービスをパクリまくって本家を追い抜いていきましたが、中国と日本の間でも同じことが起きるのです。電気製品はすでに秒読み段階という感じですが、おそらくこうした雑貨さえ追い抜かされてしまうでしょう。
そして今元気に海外展開している日本企業は、ダイソーと無印とユニクロぐらいしかないわけで、そこを丸ごとパクられたら日本の存在感は一気になくなってしまうでしょう。あ、そういえばユニクロの製品なんて全部メイド・イン・チャイナですよ。チャイナが自分で同じことをやり出したら、日本は一体どうするんでしょうね?
まったく言葉を失ってしまうクリスマスイブのMINISO体験でした。
PS: この記事、続きを書きました。こちらもどうぞ!
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